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スーパー銭湯2ヶ月無賃宿泊 発覚恐れ1カ月入浴せず

 24時間営業のスーパー銭湯に約2カ月間も代金を払わずに居続けたとして、兵庫県警尼崎東署は18日、詐欺容疑で住所不定無職横内長次容疑者(57)を逮捕した。約2カ月間、一度も外出せず館内で暮らしていた。この銭湯は年中無休だが、半年に1度の点検で臨時休業した際、館内に従業員しかいなくなってしまい、横内容疑者も観念した。

 逮捕容疑は、スーパー銭湯53泊分の宿泊費など計15万8460円を支払わなかった疑い。

 尼崎東署や同店によると、横内容疑者は「3年前よく通っていた」という同銭湯に8月25日に入店。同26日に1泊分代金2940円を支払った。ただ、その後は「出るときに支払う」とし、宿泊費を払わないまま居続けた。途中、無銭宿泊に気付いた銭湯が、ロッカーナンバーを放送で呼び掛けたり、ロッカーに張り紙をしたが横内容疑者は現れなかった。

 2階にベッド付き仮眠室、1階に風呂や大食堂、軽食が取れる場所、自販機、フロント、ソファなどを備え、常に100人以上の客がいるため容疑者捜しは難航。「もう逃げたのだろう」とあきらめた同店は9月10日に他の客が間違えて使うことのないよう、男の衣服やクツを中に入れたまま、ロッカーと下駄箱のキーを交換した。

 ただ、同店は18日から3日間、消防法に基づく点検作業のために17日、18日深夜0時までに客全員に退店するように館内放送で通達。その最後に、アロハシャツ風の青い館内服を着た横内容疑者がフロントに現れ、観念したように「無銭宿泊した」と申し出たため110番通報した。

 調べに対し「金がなく行くところもなかった。逃げようと思ったが、自分の服やクツがロッカーからとり出せず、あきらめた」などと供述。館内にいるのがばれるのを恐れたためか「ここ1カ月くらい、入浴していないと言っていた」(従業員)という。捜査員も「逮捕時は髪はボサボサでフケがたくさん付着していた」としており、入浴施設にもかかわらず、風呂に入れなかったようだ。

 潜伏中は、店内にある自動販売機のカップラーメンを食べていたといい、逮捕時の所持金は4051円。銭湯の従業員は「こんな長期の無銭宿泊は初めて」とあきれていた。被害額は親族が支払う意向を示している。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年10月19日 ]

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