プロ野球阪神の退団を19日、正式に表明したシニアディレクター(SD)の星野仙一さん(63)。阪神ファンからは「これからも阪神を強くしてほしかった」と落胆の声が上がった。
“虎”ファンが多い阪神尼崎駅前(兵庫県尼崎市)の商店街。尼崎中央3丁目商店街振興組合の葭川(よしかわ)修一理事長(60)は「星野さんは万年5、6位の阪神を優勝を争うチームに育てた功労者。阪神に骨を埋めると思っていたのに非常に残念」と肩を落とした。
熱狂的なファンが集まる居酒屋「虎」(西宮市津門宝津町)の経営者、大平洋一郎さん(68)は「監督もしないで残っているより良いのでは。残念だが、すっきりした」としながらも、「球団はもう一度、(監督就任の)声をかけてほしかった」と星野さんの阪神監督復帰にあきらめきれない思いをにじませた。
一方、西宮市の阪神甲子園球場近くに住む阪神ファンの山本邦夫さん(71)は「やむをえないでしょう。本人が決めたんだからそれでいいと思う」と冷静に話していた。