マネジメント徒然草: まつしたヒロのブログ 

技術経営、起業、社会イノベーション、医療マネジメント、人的資源を綴る雑談メモ by 松下博宣

米国産学連携起業シーンはEco&Greenが過熱

2009年10月28日 | ビジネス&社会起業


母校のコーネル大学の全学横断的な起業家教育部門から連絡が来た。

           ***

The next generation of successful entrepreneurs, including the founder of the next Google or Doctors Without Borders, could be undergrads at Cornell right now. "The Big Idea" competition was created for them.

Open to undergraduates at Cornell, the contest offers students the chance to win $2,500 for their business or social enterprise ideas.

"We have designed this contest to ensure that any student from any discipline who has a business enterprise or social enterprise idea can get information about how to develop and present it," said John Jaquette, executive director of Entrepreneurship@Cornell (E@C). "Our goal is to have students from every college participate."

Students can enter either the business or social enterprise track. The latter involves businesses that will effect meaningful social change.

           ***

学部の学生に対して大規模なビジネスプラン・コンテストをやるという。そして選ばれたプランは$2,500 を得たうえで、アイビーリーグ+MITのさらに大きなコンテストにエンハンスされてVCからまとまったファンドがでるという。

不況のなかでも産学連携のイノベーション生態は着実に動いているようだ。このところ、Green & Ecoがトレンドなのでビジネスプランの焦点は、太陽光電池、燃料電池、各種省エネ技術、農林、環境、観光とネットサービスを組み合わせたものになってきている。いずれにせよ、技術経営的にも高いレベルにないと、賞はとれないだろう。

ケインズ的政策にちょうどうまく納まるテーマだが、次のバブルの仕込みとも言えなくない。ただしさらに米国景気は悪くなる。それを織り込んだうえでの、アイビーリーグのスタートアップス祭りか。

面白いのは、このようなコンテンストでもここもあるように、ビジネス・トラックとソーシャル・トラックの2本立てだ。このようなアレンジは日本の起業家教育スキームも素直に学ぶべきだろう。なぜなら、ビジネスもソーシャルも、活用する起業スキルは相当な部分共通しているからだ。
コメント (0) | トラックバック (1) | goo

起業家教育がもたらす変化と革新〜 アントレプレナーシップとイノベーションの実現に向けて 〜

2009年10月13日 | ビジネス&社会起業


御支援いただいている経産省産学連携人材育成事業の「起業家教育がもたらす変化と革新〜 アントレプレナーシップとイノベーションの実現に向けて 〜」の風景。

イノベーション政策は世界各国が真剣に取り組んでおり、イノベーションをめぐる議論はまさに百家争鳴。しかし、イノベーションを実行可能な視点からアプローチするのが、起業家という人的資源をいかに開発してゆくのか、という行き方。

イノベーションの評論でもなく、イノベーションの支援でもなく、イノベーションの実行者は起業家に尽きるからだ。ゆえに、イノベーションの実行者である起業家をいかに多数社会のなかに蠢かせ、その成功確率を高めて行くのかは、起業家教育のボリューム(数量)と質が大事になってくる。

何人かの卓越した起業家の話を聞いてナルホド、と思った。

彼らは、

1)いいアイディ、着想を得た。
2)そのアイディアを知識として形式化した。
3)知識を応用して価値を創るための仮説をこしらえた。
4)仮説にしたがって、製品やサービスをつくった。
5)製品やサービスをビジネスモデル化=事業化した。
6)ビジネスモデル=事業をディフューズさせた。
7)ビジネスモデル=事業から利益を創出した。

つまり、サクセスフルな起業家は以下の7つの壁を突破するのである。


========= 発想の壁 =========

1)いいアイディ、着想が生まれない。

========= 知識化の壁 =========

2)そのアイディアを知識として形式化できない。

========= ビジネスプランの壁 =========

3)知識を応用して価値を創るための仮説を作ることができない。

========= ソリューション化の壁 =========

4)仮説にしたがって、製品やサービスをつくれない。

========= 事業化の壁 =========

5)製品やサービスをビジネスモデル化=事業化できない。

========= 普及の壁 =========

6)ビジネスモデル=事業をディフューズさせることができない。

========= 収益化の壁 =========

7)ビジネスモデル=事業から利益をキャプチャーできない。


7つの壁をクリアーしてイノベーションが社会化される。そして当事者としてイノベーションにコミットした起業家は、IPOなりM&Aで晴れてイグジットを迎えることができる。数千万の鮭の卵がサバイブして成魚となるアナロジーがあてはまるほど、7つの壁を突破することは容易ではない。

だから、このルートを走るランナー(起業家)の絶対数を増やし、かつ壁を超える確率を増やすことが大事となる。

まあ、起業家でなくても、壁を突破する地力がある人的資源はサラリーマンとしても大成するだろうし、労働市場のなかでも高い値がつき、じゅうぶんやっていけるだろう。
             
               ***


起業家は、形式知化されたナレッジを縦横に活用する。マーケティング、ファイナンス、OB、HRM、オペレーション、統計的推量など。これらはビジネススクールのカリキュラムやよく書かれた書物から吸い取ることができる。

これら以外の「志」や「人間力」といった計測が難しいエレメントが、壁の突破には欠かせない。

丹力、
情熱、
自分を知る力、
周りを巻き込む力、
ジジ殺しの力、
引張る力、
引き上げる力、
リセットする力、
境界を溶かす力、
境界を飛び越える力、
異質を統合させる力、
矛盾を止揚する力、
究極のインテリジェンス、
首尾一貫した力、
自己を超越する力、
対象に棲み込む力、

などなど、卓越した起業家の能力・資質を描写するための語彙は尽きないのだが、ここをある程度、明確化して教育ソリューションに落とし込むのが、今後の課題か。

               ***

いずれにせよ、「アントレプレナーシップとイノベーション」を同日に議論するこの集まりは知的刺激に満ちていた。

起業家教育の良質な「場」を、国じゅうに創ってウジャウジャと蠢かせるべきだ。小、中、高、大学学部、大学院、知的クラスター、産学官連携などの場に、これらの仕組みが蠢く図ができあがった日には、日本に新たな発展の契機が訪れるだろう。

スイートスポットは、28歳〜38歳くらいの企業での勤務経験(つまり幻滅経験)と問題意識を持つ連中でMBAやMOTの大学院にやってくるような奴らだろう。
コメント (0) | トラックバック (1) | goo

国際的社会起業家養成プログラム 無料公開セミナー

2009年10月09日 | ビジネス&社会起業
東工大の国際的社会起業家養成プログラムが下記無料セミナーを開催します。僕も関与しているセミナーなので参加します。

ご興味のある方はぜひ参加しましょう。

<以下貼り付け>

受講料:無料
定 員:50名程度
共 催:東京工業大学大学院・国際的社会起業家養成プログラム


全5回の講師と講演タイトルは次のとおりです。(講師敬称略)

★第1回 11月 5日(木)
「人と組織と地球のためにできること 〜社会起業家とNPO・市民活動がつくる未来〜」

川北 秀人さん(人と組織と地球のための国際研究所(IIHOE) 
代表者公式ブログ


★第2回 11月12日(月)
「豆腐づくりで目指す月給10万円 〜障害者の所得保障への挑戦〜」

武田 元さん
社会福祉法人はらから福祉会理事長


★第3回 11月19日(木)
「環境問題に挑む2つの町内会 〜オフィスの古紙リサイクルと森の間伐促進〜」(仮題)

半谷 栄寿さん 環境NPOオフィス町内会事務局代表


★第4回 12月 3日(木)
「地域に根ざしたこころんの活動 〜障害があっても地域で働けるために〜」

熊田 芳江さん NPO法人 こころん 副理事長/生活支援センターこころん施設長


★第5回 12月17日(木)
「アットマーク・ラーニング 〜インターネットと株式会社が変える日本の学校教育〜」

日野 公三さん株式会社アットマーク・ラーニング 代表取締役社長)


※各回の講演概要は、国際的社会起業家養成プログラム公式サイトでご覧ください。(一部未掲載)


※講演タイトルは、都合により変更になる場合があります。予めご承知おきください。

<以上貼り付け>
コメント (0) | トラックバック (0) | goo

連帯経済アジアフォーラム

2009年10月06日 | ビジネス&社会起業
市場経済万能主義のオルタナティブとしての「連帯経済」。

連帯経済アジアフォーラムが開かれます。国際的な社会起業に関心のある人はぜひ顔を出してみましょう。

●日程:2009年11月7日〜10日(4日間)
●会場:国連大学、青山学院大学など
●主催:アジア連帯経済フォーラム実行委員会
●後援・協力:Charles Leopold Mayer Foundation (FPH)
CSR-SME(Asian Coalition for Socially-Responsible Small Medium Enterprises)


<以下貼り付け>

利潤を追求するだけではない、人と人の信頼にもとづいて草の根の人々・市民がつくる小さな経済「連帯経済」−市場経済が様々な危機を迎えている今、世界的に注目が集まっています。協同組合、フェアトレード、社会的金融、コミュニティ・ビジネスなど担い手も様々です。11月7日〜10日、東京にてアジア各国の実践者・研究者と交流し議論するフォーラムが開かれます。ぜひご参加ください。

経済のグローバリゼーションは、世界のごく少数に富を一極集中させる反面、随所で貧困層を増やし、人権を蹂躙し、環境の破壊をすすめています。市場経済化、自由化、開放経済化、そして「小さな政府」化の流れがすすむと同時に、世界大で「市場の失敗」と呼ばれるような格差の拡大、地域経済の沈下、天災や異常気象が絶えません。これら経済社会の歪みは、小さき者/弱い者へとさらなる負担を押しつけ、そこから戦争、紛争も絶えず起こってきています。まことに世界は残念ながら、平和からほど遠い状況にあります。

<以上貼り付け>
コメント (0) | トラックバック (0) | goo

起業家教育がもたらす変化と革新

2009年09月29日 | ビジネス&社会起業
起業家教育がもたらす変化と革新〜 アントレプレナーシップとイノベーションの実現に向けて 〜が10月12日に東京駅のすぐ近くで開かれます。

僕の講座「ベンチャービジネス戦略論」が資金支援をいただいている大学・大学院起業家教育推進ネットワーク、日本ベンチャー学会、経済産業省が主催者です。

そのポスターが先日たくさん送られてきました。

副題にあるように、イノベーションの担い手としてアントレプレナーを明確に位置付けています。MBA、MOT、社会起業をはじめ、イノベーションとアントレプレナーシップに関心のある向きはぜひ参加しましょう。

僕も参加するので会場でお会いしましょう。
コメント (0) | トラックバック (0) | goo

豊穣の半月弧地帯での起業

2009年09月27日 | ビジネス&社会起業


このところ、東南アジア方面にからむことが多くなってきている。

マニラのAsian Institute of ManagementのToby CantoのCase-based Learning and Case Methodの知的興奮度◎のワークショップに参加したのが2週間前で、先週は、インドネシアでプロジェクトを立ち上げている石崎浩之さんにお目にかかった。

石崎さんは、L.A.のUSCでMBAを取得後、日本に帰ってきて外資系コンサルティング会社PwCでキャリアを積み、その後独立起業したそうだ。

彼はインドネシアの農村地帯で、無線メッシュネットワーク技術によるインターネットインフラを構築するプロジェクトを、インドネシアから日本にやってきている留学生といっしょに立ち上げつつある。

まあ、アメリカ帰りの人たちはよほど自覚的でないと、アメリカかぶれになってしまってアメリカ批判ができなくなってしまう。お遊び的ゴガク留学、ただの遊学からトップスクールへのdegree取得を目的にするハードコアな留学生まで、だいたい同じ傾向だ。そして、その後は、日米の関係性のなかで生きてゆこうとするのが大半。

さて、これから世界経済をリードする「豊穣の半月弧地帯」をいち早く海洋史観の視点から描き出したのが、川勝平太の「文明の海洋史観」。ちなみに、札幌で会った鷲田先生は、川勝氏が拡張させる着想を得た「文明の生態史観」の梅棹忠夫氏と交流があったそうで、面白い話をたくさん札幌で聞いたのだが・・・まあ、それはそれとして、「豊穣の半月弧地帯」にはチャンスが溢れんばかりだ。

次世代起業は、この「豊穣の半月弧地帯」をターゲットにするくらいの戦略的国際性がいるんじゃないのか。この地域には日本から2-4時間で簡単に行けるという地の利がある。そして、この地域でのビジネス言語は圧倒的に英語化しているので英語ができる人にとっては仕事がとてもやりやすい。

「閉じられた言語」日本語の窮屈な世界に内向している人にはこのチャンスが全く見えない。でも、見える人にはハッキリ見える。

成長へのパスと事業モデルの変遷を日本やアメリカで経験していれば、いくらネット経済で地域間技術ギャップが縮まっても、1.2.3次産業を含めて活用できるノウハウは大きいからだ。
コメント (0) | トラックバック (0) | goo

途上国の社会起業・起業家支援を考えるワークショップ

2009年08月27日 | ビジネス&社会起業
NPO法人国際社会起業サポートセンターからのお知らせです。

<以下貼り付け>

主催:NPO法人国際社会起業サポートセンター
   東京工業大学国際的社会起業家養成プログラム

「途上国における社会起業・起業家支援を考えるワークショップ:
東工大院生の2つのビジネスプランに対する支援について
1)バングラデシュにおけるバイオガスプラント・プロジェクト
2)インドネシアにおける無線メッシュ技術によるインターンネットインフラの構築」

日時:9月24日(木曜日)午後6時30分〜8時30分
場所:東京工業大学大岡山キャンパス 西9号館6階 607 セミナールーム

東工大国際的社会起業家養成プログラムでは、留学生に対して社会起業のためのビジネスプラン研修を過去2年間実施してきた。

また、国際社会起業サポートセンターは、留学生が将来自国で社会起業を立ち上げることを支援する目的で設立されたNPO法人である。今回、2人の留学生が作成した優れたビジネスプランが現地調査終了・実証実験段階に入ったのを契機として、これらのプロジェクトの立ち上げをどの様に支援するか検討するためのワークショップを開催しますので、是非ご参加ください。

参加対象者:研究者、援助機関・NPO関係者、投資ファンド関係者、、CSR担当者、開発途上国に関心のある方参加希望者は、メールで下記までご連絡ください。

inoue.k.aj@m.titech.ac.jp
問い合わせ:

井上和雄
チーフコーディネーター
東京工業大学大学院 社会理工学研究科
社会工学専攻 国際的社会起業家養成プログラム 大岡山 西9号館 711号室
152−8552 東京都目黒区大岡山2丁目
12−1郵便BOX W9-88
E-mail:inoue.k.aj@m.titech.ac.jp

<以上貼り付け>
コメント (0) | トラックバック (1) | goo

未来をdesignする集まり

2009年08月02日 | ビジネス&社会起業

<受付は東京農工大MOTのOGの渡瀬彩さんと飛騨明菜さん。持っているのはカンパのお金を入れるビン。卒業後もこのふたりはこういうイベントには欠かせなくなっています>

以前もちょっと紹介しましたが、未来designの一回目の集まりがあり、呼ばれて寺子屋風トークをしてきました。こういうのも時間と、話題というコンテンツを提供する社会貢献です。

多摩大学MBA、東京工科大学BS、日本大学MBA、東京農工大学MOTのビジネススクールOB・OGの方々の自主的な集まりです。

この集まりの趣旨からすると、全員がdesigner of the future。おそるべし。

ざっとですが、ITエンジニア、起業家、薬品卸、企業人事部、看護師、大学教員、歯科医師、NPOオーガナイザー、インテリアデザイナー、生命保険、環境技術者、知的財産専門職、副業専門家、ヤドカリ起業実行者などなどの方々。

残念ながら、すべての方々と名刺交換できなかったので、たぶんこれら以外のお仕事の方々も多数おいででしょう。

安力川さんが写真を送ってくれたので、パッとアップしておきます。近く、この会のサイトができるそうです。楽しみですね〜。



明るい感じの受付はいいものです。



で会場の中はシブく農工大MOTのOBの加藤さんから挨拶と趣旨説明。

さすが卒業生総代、背筋の通ったピリッとしたスピーチ。



今日のテーマは社会起業、副業起業、ヤドカリ起業、アントレプレナーシップ裏街道。京都大学のシンポで話したテーマをぐにゃ〜と柔らかくした感じ。

シンポや学会ではないので、裏話・雑談系の話が中心。

たぶん、この手の話のほうがあっているんだろう。

楽しくお話させてもらいました。



その後はメインイベントの飲み会です。



直後からワ〜と盛り上がっていました。パワーがあります。



トークの後のビールはうまいです。



一角では、日本型MOT、産学官連携はどうあるべきかといった真剣な議論も(?)

             ***

じつにオモシロイ議論と会話が、飲み屋さんのそこかしこで盛り上がりました。僕が首を突っ込んだ面白い話は:

・古いレースをメーカーから無償で貰ってきて再加工して販売する。その収益金は日本てんかん協会の運営資金となる。レースメーカ、てんかん協会、会員のための「三方よし」モデル。りっぱな社会起業ですね。

・日本で名刺を受注して、台湾メーカーがラミネート式の高級名刺を制作するビジネスモデル。価格は通常価格の1/3〜1/4程度。こりゃ、いけそうだ。



たぶんこれら以外にも会場のいたるところでオモシロイ話が飛び交ったことでしょう。

みなさん、これからもがんばって盛り上げていってほしいものです。
コメント (0) | トラックバック (0) | goo

世界の人身取引と闘うポラリスプロジェクト

2009年07月27日 | ビジネス&社会起業
以前紹介した公開セミナー「世界の人身取引と闘うポラリスプロジェクト」が、2009 年7 月16 日(木)18:00 より、東工大蔵前会館「ロイアルブルーホール」にて開催されました。

世界で 1000 万人以上の女性や子どもが人身取引問題の犠牲になっていると言われています。その対策において米国のみならず世界をリードする活躍をしてきたNGO「ポラリスプロジェクト」から、事務局長のマーク・ラゴン氏と、「ポラリスプロジェクト」日本事務所のコーディネーターを務める藤原志帆子氏が講演しました。

「社会起業、テクノロジーとビジネスが立ち向かう人身取引」講演の概要です。

英語版の講演記録です。一読の価値あります。論点が明確でポラリスのミッションを雄弁に論述しています。

ポラリス・ジャパンについての詳細な情報はこちら

ざっと論旨をまとめます。マーク・ラゴン氏のスピーチはロジカルかつ弁証法的です。

                ***

まず結論は:

Effective use of technology and social entrepreneurship are essential for our advanced industrialized countries to become better examples for the developing world in the fight against trafficking.

卓越した社会起業家には共通の行動パターンがある。

1)組織を立ち上げるというようりは、運動(movement)を盛り上げるという視点を持つ。

2)政策的な主張を長期にわたって続け、プログラムを多様化させる。

3)現実主義(pragmatism)と 理想主義(idealism)のバランスを保つ。

実は現代のネットを中心としたテクノロジーは人身売買に大いに利用され、莫大な利益を人身売買をおこなう人々や組織にもたらしている現実に目を向けるべきだ。

つまり技術やビジネスモデルを保有する企業と組むことによって反人身売買運動の効果は格段に上がる。

たとえばポラリスがしぶとくアプローチした結果、マイクロソフトは反人身売買教育プログラムをスタートさせたし、アマゾン・ジャパンは少女ポルノやDVDの販売を止めた。

だからこそ、先進国において技術と社会起業を組み合わせて有効活用して反人身売買運動の成功事例を造り上げることが、開発途上国の反人身売買運動にとっても有益なものになる。

                ***

technologyとsocial entrepreneurship を真っ正面からとらえ、実行してきたポラリスを応援しませんか。
コメント (0) | トラックバック (1) | goo

未来design→だれもがChange Maker!〜禁断のMOT/MBA、新たなチャレンジ〜

2009年07月22日 | ビジネス&社会起業


未来designとは、多摩大学MBA、東京工科大学BS、日本大学MBA、東京農工大学MOTのビジネススクールOB・OGが、ヨコの交流を展開させるために生まれたコミュニティです。

このコミュニティの発足につき、下記のイベントに社会貢献として協力し、寺子屋風のトークショー(講義というほど堅苦しいものじゃありません)を行うことになりました。

              ***

【開催にあたって 松下博宣から】

資本主義がいかに変質しても、資本主義の主人公は自己責任でリスクを取って、明日にチャレンジする創業精神に満ちたアントレプレナーです。●◎○■資本主義の変化の方向を決めるのはアントレプレナー人材なのです。

かりにあなたが会社にぶら下がるだけのサラリード・パーソンだとしましょう。ならばいますぐ社内起業家(イントレプレナー)に変身しましょう。会社の囲いからリストラにあって放たれるリスクを軽減することになります。

かりにあなたが「起業家予備軍」だとしましょう。MBAやMOTで得るスキルにレバレッジをかけてリターンを得る王道が起業です。今勤めている会社を徹底的に利用し、ノウハウを逆搾取して起業に備えましょう。そしてアントレプレナーの列に加わりましょう。

そして、できれば世の中を少しでもいい方向に変えるために努力しましょう。営利起業でも、公益・非営利性のより強い社会起業でも、本質はイノベーションを創発する当事者=アントレプレナーです。

グローバルレベルで政治も経済も今後3年間で激変します。凡人にとってその変化は危機ですが、アントレプレナーにとっては好機です。好機のつかみ方、創りかたを語りましょう!

己の才覚とリスク負担でより良い世の中づくりのために世を商(シノ)ぐ人材がChange Maker。

社会起業、営利起業の最新動向、アントレプレナーシップ&イノベーション、はたまたちょいワル副業起業まで幅広くカバーします。言論の自由は無制限!

明日の資本主義を語り、アントレプレナー、プロフェッショナルとしての生き方を熱く提言!●◎○■をデザインするのは同時代に生きる我々の特権であり、近未来に対する我々の義務でもあります。

              ***

以下、案内文面を貼り付けます。

<以下貼り付け>

未来design 特別講義のお知らせ

梅雨も明け、草木も生気を失うような暑さですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、早速ではございますが、未来design主催の特別講義についてお知らせいたします。未来designとは、多摩大学MBA、東京工科大学BS、日本大学MBA、東京農工大学MOTのビジネススクールOB・OGが、従来の交流を展開させるために生まれたコミュニティです。

コミュニティ自体が“生まれたて”であり、会の方向性や規約などの枠組みは現在検討中ですが、早々に知的交流可能なイベントを実施するはこびとなりました。

 第一回目のイベントとして、農工大MOT松下教授を招き、特別講義を行います。内容は、ビジネスにおいても大きな存在となりつつある「社会起業」「コミュニティ生成」などにスポットを当てる予定です。特別講義、そして第二部の懇親会、ともに知的交流の“種”が随所にある場となりますので、エネルギーを大きく成長させるイベントにしましょう。

【開催講義】 「だれもがChange Maker!〜MOT/MBAの新たなチャレンジ〜」
【講師】    農工大MOT松下博宣教授(アントレプレナーシップ論、HRM論)
【開催日時】 2009年8月1日(土)16:00〜17:30 (開場 15:45〜)
【開催場所】 田町キャンパス・イノベーションセンター 4F
【申込対象者】 どなたでも参加できます。(ビジネススクール出身者以外も可)
【参加費】 無料
【持参品】   筆記用具、ご自身の名札 (首から下げるタイプなど)
【懇親会】 開催場所近辺で実施予定(4,000円)

【参加申込はこちら】

<以上貼り付け>

納涼会も兼ねているので、寺子屋風講演が終わってからは楽しく一杯やりましょう。
コメント (2) | トラックバック (1) | goo