アンネの木:強風で倒壊 樹齢150年、日記にも登場

2010年8月24日 22時4分 更新:8月24日 22時15分

強風のため倒壊した「アンネの木」=2010年8月23日、ロイター
強風のため倒壊した「アンネの木」=2010年8月23日、ロイター

 【ブリュッセル支局】「アンネの日記」の作者のユダヤ人少女、アンネ・フランク(1929~45年)が第二次大戦中、ナチスの迫害から逃れて暮らしたオランダ・アムステルダムの隠れ家で、自室の窓から眺めていたマロニエの木が23日、強風のために倒壊した。この「アンネの木」は日記にもたびたび登場し、自由への願いの象徴だった。

 樹齢150年以上で高さ約22メートル。根が腐るなどしたため2年前から鉄製柵で保護されていたが、強風で地上約1メートルの高さで折れた。地元当局が約3年前、木が倒れれば訪れる人にも危険が及ぶとして伐採を決めたが、「歴史的遺産だ」とする住民などの反対で撤回された経緯がある。

 同じ場所に2代目の苗木を植樹することも検討されている。

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