トヨタ:プリウス用の「車両接近通報装置」販売 

2010年8月24日 20時35分 更新:8月24日 21時35分

 トヨタ自動車は24日、低速走行時にほとんど音がしないハイブリッド車(HV)プリウスが、歩行者などに車が近づいたことを電子音で知らせる事故防止用の「車両接近通報装置」を、30日からオプション販売すると発表した。自動車メーカーが同様の装置を販売するのは世界初。プリウス以外のHV用も順次用意する。

 全国のトヨタ系販売店を通じて販売。価格は1万2600円で、取り付け工事費を含めると計2万円前後。標準装備にするかは未定という。

 エンジンルーム内に付けた専用スピーカーからモーター音に似せた音を出す。音程は速度が上がるに連れて高まり、25キロ以上で消える。同装置を使うと走行音は通常のガソリン車と同程度になるという。深夜などに音が気になる時は、ハンドル近くのスイッチで音を切ることができる。

 同様の装置は三菱自動車も今秋、電気自動車(EV)「アイミーブ」に標準装備するほか、日産自動車も今秋発売する「フーガ」のHVモデルや12月発売のEV「リーフ」に標準装備する予定。ホンダは「当社のHVは常にエンジンが動く仕組みで、あえて音を出す必要はない」としている。

 主に低速時にエンジンが停止しモーターのみで動くHVや常にモーターで動くEVは静かなため、歩行者に気づかれにくいとの指摘があった。国土交通省は1月、ガイドラインを作成し自動車各社に対策を求めていた。【宮島寛】

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