「111歳」遺体:家族を詐欺容疑で告訴 学校共済組合

2010年8月24日 13時0分 更新:8月24日 13時11分

 111歳とされた東京都足立区の加藤宗現さんとみられる遺体が見つかった事件で、家族が加藤さんの死亡を知りながら遺族共済年金約915万円を受け取っていたとして、死亡した妻が加入していた公立学校共済組合が詐欺容疑で警視庁に告訴状を提出した。警視庁は告訴状を受理次第、本格捜査する。

 関係者によると、加藤さんは78年ごろに死亡したとみられる。同居の家族は、04年8月に元教諭だった加藤さんの妻が亡くなった際、加藤さんが既に死亡していることを認識しながら、加藤さんを受給者として公立学校共済組合の遺族共済年金が支給されるよう申請、今年6月分までの約6年間で約915万円を詐取した疑いが持たれている。

 警視庁のこれまでの調べで、加藤さん名義の口座からは7月以降に270万円が引き出されるなどして、既に計575万円が引き出されていた。【酒井祥宏、川崎桂吾】

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