NHK神奈川県のニュース　横浜放送局

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３人巻き添え事故 少年に判決

去年６月、横浜市で歩道にいた看護師の女性３人が信号無視をしたとされる乗用車にはねられて死亡した事故の裁判で、自動車運転過失致死などの罪に問われている１９歳の少年に対し、横浜地方裁判所は１９日、禁固４年以上５年以下の判決を言い渡しました。
この事故は去年６月、横浜市都筑区の交差点で、乗用車が別の車と衝突して歩道に乗り上げ、信号待ちをしていた近くの病院の看護師の女性３人がはねられて死亡したもので、乗用車の信号無視が事故の原因だとして、運転していた１９歳の少年が自動車運転過失致死などの罪に問われています。
これまでの裁判で少年は信号無視はしていないと主張したのに対して、検察は禁固５年以上７年以下を求刑していました。
１９日の判決で、横浜地方裁判所の小池勝雅裁判長は、「交差点の信号は５０メートル手前ですでに黄色か赤だったのに少年はそれを見過ごし、赤信号で交差点に進入した」と指摘しました。
その上で「制限速度を２０キロ超えるスピードで走行するなど、運転手としての基本的な義務を違反したことは悪質で、何の落ち度もないのに命を奪われた被害者の無念は察するに余りある」として少年に禁固４年以上５年以下の判決を言い渡しました。
事故で亡くなった加藤智子さんの義理の兄の可児直行さんは、「われわれ遺族の思いからすると今回の判決はすごく軽いと思いますし、到底受け入れられるものではありません。今回の事故は明らかに危険な運転が原因で起こったものと考えています。検察にはより刑の重い危険運転致死傷罪を適用し控訴をするよう求めていきたい」と話していました。

10月19日　19時09分

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