裁判員裁判:遺体なき殺人で初公判 仙台地裁

2010年8月23日 21時1分 更新:8月23日 21時58分

 男性2人を相次ぎ殺害したとして強盗殺人罪などに問われた宮城県亘理町出身の無職、笹本智之被告(36)は23日、仙台地裁(鈴木信行裁判長)の裁判員裁判初公判で、二つの殺害事件に関し起訴内容を認めた。2事件を一括で審理するが、別事件の確定判決を間に挟むため求刑・判決の主文は別々という異例の公判。判決は27日。

 起訴状によると99年1月、仲間と共謀し東京都中野区のアパートで暴力団組員の打田篤司さん(当時31歳)を殺害▽04年9月にも仲間と共謀し、仙台市青葉区の風俗店経営、石垣英治さん(当時30歳)を殺害、自宅金庫から現金約5000万円を奪った--とされる。石垣さんの遺体は見つかっていない。

 笹本被告は01年2月に覚せい剤事件で確定判決を受けた。この事件を間に挟むため2事件を一括して量刑を決める刑法の併合罪は適用されず、量刑に影響することも考えられる。【須藤唯哉、比嘉洋】

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