米国:「グラウンド・ゼロ」近くにモスク 賛否両派がデモ

2010年8月23日 10時23分 更新:8月23日 11時30分

 【ニューヨーク山科武司】米同時多発テロ(01年9月)で崩壊したニューヨークの世界貿易センター跡地「グラウンド・ゼロ」近くにイスラム教のモスク(礼拝所)を建設する計画をめぐり、賛成、反対両派の市民が22日、予定地周辺でデモを行った。

 CNNなどによると、デモには賛成派が約250人、反対派が約450人参加した。賛成派は「イスラム教徒を歓迎する。人種差別などまっぴらだ」と主張、反対派は「モスクはいらない」と訴えた。一時、両グループが接近し、にらみ合いに発展する場面もあった。

 この問題では、ブルームバーグ・ニューヨーク市長が信教の自由の立場から現行計画に賛意を表明している。だがパターソン・ニューヨーク州知事が代替地での建設を提案し、ジュリアーニ前ニューヨーク市長がそれに賛意を示すなど、政治問題化する様相をみせている。

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