日本海に南方系有毒サカナ 京都府、注意呼び掛け
京都新聞 10月19日(火)10時39分配信
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(上)内臓に毒を持つとされるソウシハギ(府海洋センター提供) (下)捕獲されたヒョウモンダコ。体長約10センチと小さいが、毒は強い(宮津市小田宿野・丹後魚っ知館) |
水産事務所が特に警戒するのは、フグと同じ神経毒を持つ「ヒョウモンダコ」。かまれると数分程度でしびれを感じ、重度の場合は呼吸困難により死亡することもある。
本来は千葉県の房総半島以南の暖かい太平洋側に生息するが、府は2008年に舞鶴湾で初確認した。09年にも栗田湾(同市)で1匹を捕獲、今年も今月12日に宮津湾でタコつぼ漁をしていた漁師が1匹を捕まえた。
府海洋センター(同市)によると、ほかにもウマヅラハギに似たソウシハギやカナフグ、センニンフグなど内臓に毒を持つ南方系の魚もここ数年、見られるようになり、漁業関係者らに注意を呼び掛けているという。
釣り人やダイバーらによる目撃情報もあり、水産事務所などは「ヒョウモンダコには近づかず、見慣れない魚は食べないように」と話している。
最終更新:10月19日(火)18時39分