北佐久農高生に教えられ、琴の演奏を体験する中国の高校生(左手前) |
中国の高校生約40人が18日、佐久市の北佐久農業高校と岩村田高校を訪れ、授業を体験したり、日本文化に触れたりした。外務省の「日中21世紀交流事業」で年5回来日するうちの1回。中国では反日デモが起きているが、日本の生徒と交流した中国の生徒からは、もっとお互いを知ればいい−との声も聞かれた。
北佐久農高には20人ほどが来校。音楽の授業を選択している同高3年生の手ほどきで琴を体験した。はじく弦を一つずつ教えてもらうなどし、「さくらさくら」を一緒に演奏。荻原美保子さん(18)=佐久市岩村田=は「言葉は通じなくても、中国人はフレンドリーでした」。
岩村田高では茶道班と弓道班が活動を紹介。茶道班員がお点前を披露すると、中国の生徒たちは「おいしい」「思ったより苦くない」などと感激した様子。河北省の〓楚杰さん(16)は「日本人は丁寧で礼儀正しい人が多いと感じた。お互いのことを知れば、もっと仲良くできると思う」と話した。
交流事業は2007年から5年計画で実施。中国からは年間約4千人が訪れ、日本全国の高校生らと交流している。今回、県内の訪問先は両高校だけという。
〓は龍の下に共