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84歳刺殺「金持ちと思った」容疑者が舞妓ツアー、カメラの話題で接近
大阪府吹田市の河内山十一さん(84)が殺害され、預金口座から現金が引き出された事件で、窃盗容疑で逮捕された山崎義久容疑者(52)が、河内山さんを狙った理由について、「身なりが小ぎれいで国内旅行が趣味と話していたので、金があると思った」と供述したことが19日、捜査関係者への取材で分かった。共通の趣味のカメラの話題で懇意になり、河内山さんに近づいたという。
大阪府警は同日午前、窃盗容疑で、山崎容疑者を大阪地検に送検した。
捜査関係者によると、山崎容疑者は8月、旅行会社が企画した「舞妓(まいこ)に会える日帰りお座敷ツアー」で京都に行き、参加していた河内山さんと知り合った。
過去にカメラ店に勤めていた山崎容疑者は、新しく一眼レフのデジタルカメラを買った河内山さんと意気投合。河内山さんがきちんとした身なりで、長崎や北海道へ旅行に出かけたと話しているのを聞いて、裕福な印象を強めたという。
実際には河内山さんは年金暮らしで、引き出された約340万円がほぼ全財産だった。
旅行から戻ると近所のカメラ店で写真を20枚ほどプリントするのが河内山さんの習慣で、京都で舞妓と一緒に撮った写真もあったという。