放送予定

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2010年10月19日(火)放送
ジャンル:社会問題 自然・科学 事件・事故

見過ごされてきた踏み間違い事故

(NO.2951)

内容紹介

 
 

8月、米運輸省は、トヨタ車の急加速問題について、多くが「ドライバーのペダルの踏み間違い」だったと示唆する中間報告を出した。アクセルとブレーキの踏み間違い事故は、日本でも年間およそ7000件、幅広い年齢層で起きている。交通心理学の研究者たちは、このところ、事故の原因を「車の構造」と「人間の心理」から検証、ペダルの配置が操作ミスを誘発しているとの報告を出している。AT車が普及した頃から事故は続いてきたものの、メーカーは車の構造に踏み込む対策をとれずにいた。こうした中、地方の自動車整備工場などで、事故を防ぐための独自の装置の開発が始まっている。番組では「単なるミス」と放置されてきた事故が、実は、人の心理に深く関わっていることを明らかにするとともに、問題解決への課題を探る。

出演者

関連ピックアップ

2010年10月20日(水)放送
ジャンル:社会問題 自然・科学 医療・福祉

多剤耐性菌に立ち向かえ

(NO.2952)

内容紹介

撮影 国立感染症研究所 
 

抗生物質が効かない多剤耐性菌アシネトバクターの院内感染による死亡例や、最強の抗生物質「カルバペネム」さえ効かないNDM-1遺伝子を持つ大腸菌の出現などの事例が相次いでいる。最近、薬剤の耐性情報を含む遺伝子を持つ耐性菌が別の細菌に接触すると、その遺伝子が伝達されて新たな耐性菌が生まれる仕組みがわかり、深刻な感染症が蔓延することが危惧されている。対策となる新たな抗生物質の開発が停滞する中、期待されているのが病院内で菌の拡散を可視化する「院内感染対策サーベイランス」だ。いま病院で何が起きているのか、対策はどこまで進んでいるのか迫る。

出演者

  • 田中 陽子(NHK科学文化部・記者)