ここから本文エリア 地裁に再審請求2010年10月19日
高知市春野町の国道で2006年、スクールバスと衝突した県警交通機動隊の白バイ隊員が死亡した事故で、業務上過失致死の罪で禁固1年4カ月の判決を受け、刑期を終えた元運転手片岡晴彦さん(56)=仁淀川町森=が18日、高知地裁に再審請求をした。片岡さん側は新証拠として、当時現場にいた生徒らの証言やバスのスリップ痕の解析書などを提出した。 再審請求書によると、弁護団は現場に残されたバスのスリップ痕が「異常に長く捏造(ねつ・ぞう)されたもの」と主張。事故当時、バスは止まっていたと訴えている。再審請求後の会見で弁護団の生田暉雄弁護士は「片岡さんは明らかに無罪」と主張。片岡さんは「事故で居合わせた生徒らのためにも真実を伝えたい」と語った。 この日は足利事件で無罪になった菅家利和さんも駆けつけ、「無罪を勝ち取ってほしい」と激励した。 事故は、同市春野町(旧春野町)弘岡中の国道56号で06年3月3日午後2時35分ごろ発生。駐車場から国道に出て右折しようとしたバスと、バスの右から来た白バイが衝突、白バイを運転していた交通機動隊員(当時26)が死亡した。片岡さんは業務上過失傷害の疑いで土佐署に現行犯逮捕され、同年12月に同致死罪で在宅起訴された。 片岡さんは、07年6月に高知地裁で禁固1年4カ月(求刑禁固1年8カ月)の判決を受けた。高松高裁も一審判決を支持し、片岡さん側が求めた走行実験結果などの証拠採用を却下して控訴を棄却。08年8月に最高裁も上告を棄却し、片岡さんは今年2月に出所していた。 県警は「コメントはない」としている。
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