仲井真弘多知事は8日午前の定例会見で、先の県議会代表質問で米軍普天間飛行場の県外移設を求めると表明した一方、県内移設反対を明言しない理由について、「イエス、ノーという表現はクイズ番組のような単純な場面の表現だ」と述べ、明確な意思表示は移設問題にはそぐわないと主張した。
県内移設の可能性については「まず無くなった」とする一方で、「ただ20〜30年かけて取り組めば分からない」と述べるなど、県内移設が「事実上不可能」とする見解はあくまでも現時点での情勢判断だと示唆した。
自身の公約でもある普天間飛行場の危険性除去については「危険性除去の責任は政府にある」と述べ政府の対応を批判。任期中の尖閣諸島視察については、「(任期は)あと2カ月ぐらいだが、ぜひ行きたい」と意欲を示した。