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公務中に飲酒 友好都市との懇親会で西宮市幹部・市議ら

2010年10月19日

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 兵庫県西宮市の河野昌弘市長、副市長ら幹部と同市議2人の計9人が今月15日昼、友好都市提携を結ぶ中国・紹興市の訪問団と市内の飲食店で懇親会を開いた。そもそも、酒でつながった友好都市。紹興市側の希望もあって、西宮市側の参加者もビールや日本酒を飲んだが……。

 西宮市などによると、紹興市の市長や幹部、企業幹部ら10人を、14日から1泊2日の日程で招待。懇親会は当初、食事と酒を予約していたが、「公務中に酒を飲むのはどうか」との指摘が市役所内であり、酒はキャンセルした。だが、紹興市側から「酒代は自分たちで払うから飲みたい」と言われ、「断るのは失礼かもしれない」と西宮市側がビールや日本酒を注文した。

 出席者によると、市長も含め西宮市側の出席者のほとんどが酒に口をつけた。その後、教育長は「何があっても公務中に飲んではいけない」と午後に休みを取った。ビールをコップ4、5杯飲んだという副市長の1人は午後も公務についた。「肝臓の許容範囲内。向こうの文化的価値観に配慮せざるを得ず、致し方ない」と話した。

 飲酒した市議2人は午後にあった市議会の議会改革特別委員会に出席した。ビール3、4杯と、日本酒を一口を飲んだ市議は「『乾杯、乾杯』と大盛り上がりで、盛んに勧められた。必要なお付き合いはすべきだ」と話す。

 通訳をした女性は「中国では昼間にお酒でもてなす文化がある。日本の習慣とは違うところもある」と説明する。

 酒蔵が集まる西宮市と、紹興酒のふるさと中国・紹興市は、日中両国の酒の主要産地として、1985年に友好都市の提携を結んでいる。

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