アメリカ食品医薬品局(FDA)は、これまで「イミテーション・クラブ(imitation crab)」との表記が義務付けられていた蟹風味蒲鉾(通称:カニカマ)について、義務付けを解除し「カニ風味シーフード」として販売することを認めたようですね。

 イミテーションのラベルは、すり身製品が米国で最初に販売された1970年代後半から、FDAが義務付けてきましたが、「人工品/模造品」といった悪いイメージがあることから、ここ10年ほどメーカーが、義務付けをなくすようロビー活動を続けてきました。

 すり身製品は、日本の主要な対米輸出製品でしたが、近年の健康ブームで「低カロリー」「シーフード」がウケ、米国国内(主にアラスカ)でも生産開始。8つのSurimiMakerで年間8400万Kg生産している模様。この辺は、練り全権大使の良純さんが詳しいのかな?

 同件を一面で報じたウォールストリートジャーナルは、カニカマ"Crab-flavored seafood, made with surimi, a fully cooked fish protein."について、今後どういった呼び方が良いのか、ナチュラルチーズとは違う「プロセスチーズ」を例にあげ、マジメに考えていたようですね。
【参考】
「すり身」米で市民権 カニカマ「イミテーション」表記削除(産経新聞)
What's in a Name: Crabless Crab Legs No Longer Imitation(wsj.com)