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阪神・星野仙一オーナー付シニアディレクター(SD=63)が退団することが18日、明らかになった。19日に正式発表される。阪神の監督を勇退した2003年11月からSDに就任。チーム、球界の発展に尽力したが、今オフに楽天が星野SDを新監督候補として一本化したことで、交渉の席につくにはフリーの立場がいいと判断。自ら身を引くことを決めた。15年ぶりにどの球団にも属さない一人の野球人に戻った“闘将”は、近日中に楽天との交渉に臨む。
曲がったことが嫌いな闘将らしい、潔い決断だった。星野SDはこの日までに球団側に対して退団を申し入れ、了承された。19日に本人が会見する。
今季、最下位に沈んだ楽天は2年契約のブラウン監督を解任。楽天・三木谷会長が4日に阪神・坂井オーナーへ、星野SDの“譲渡”を要請。新監督候補として一本化していた。「この年齢になって(監督の)オファーが来ることはありがたい」とユニホームに意欲を見せたものの、タテジマへの愛着も人一倍だった。
ところが、関係者によれば12日に坂井オーナーと極秘会談した席で、“風向き”は違っていた。球団関係者が「何が何でも残ってほしいというものではなかった」と指摘したように、SDとしての残留要請はあったものの、チームに残ってほしいという強い慰留がなかったという。星野SDにとって厳しい現実だった。
何事にも筋を通す性格の星野SDは、阪神球団に所属する身分のままで、楽天側の監督就任交渉に臨むことは楽天だけでなく、阪神側に対しても失礼だと判断。自らの退路を断ち切る形で、退団に踏み切ったとみられる。
星野SDはこの日、兵庫・加東郡で、阪神、北京五輪(08年)と星野政権下でヘッドコーチを務めた田淵幸一OB会長らとゴルフコンペに参加した。ただ、報道陣を完全にシャットアウト。コンペ後のパーティーを終えると、報道陣の前に姿を現すことはなかった。
完全に“自由人”となった星野SDは今後、阪神に気兼ねすることがなく、楽天との交渉のテーブルに就くことが可能となった。「球界の常識として、一度は交渉の席に就かないといけない」と力説していたように、早ければ退団会見する19日にも、楽天との電撃交渉に臨む可能性もある。
02年に猛虎の指揮官に就任。03年にチームを18年ぶりのリーグ制覇に導くなど、監督、そしてSDとして、球界に大きく貢献してきた。闘将が新たな一歩を踏み出す。
◆星野 仙一(ほしの・せんいち)1947年1月22日、岡山・倉敷市生まれ。63歳。倉敷商から明大に進み、68年ドラフト1位で中日入団。82年の現役引退まで通算146勝(121敗34セーブ)。87~91年、96~01年まで中日、02、03年に阪神の監督を務め、通算3度のリーグ優勝。同年オフに勇退し、オーナー付シニアディレクターに就任。07年から08年まで北京五輪日本代表監督。右投右打。
(2010年10月19日09時23分 スポーツ報知)
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