民主は蓮舫氏演説　身内アピール全開

　菅改造内閣発足後初の国政選挙、衆院北海道５区補選（２４日投開票）は１７日、民主、自民両党が閣僚や幹部による総力戦を展開した。

　民主党候補、中前茂之氏（３８）の応援には、小泉進次郎衆院議員（２９）と同じく人気弁士の蓮舫行政刷新担当相（４２）が駆け付けた。石狩市など２カ所で演説したが、こちらは身内のアピール全開。「政権交代の結果がなかなか国民にはみえない、民主党は期待に応えていないというメディアの批判は、まったく当たらない」と反論。「（自民党政権が）借金をつくった責任を、皆さんに押し付けたくなかった」と、事業仕分けの実績を強調し「民主党に支援をいただけるのか、それとも古い政治に戻してもいい選択をするのか。でもまだまだ私たちにはやりたい仕事がある」と、訴えた。

　対照的に、補選のきっかけをつくった北教組問題や、小沢一郎元代表ら、党が抱える「政治とカネ」の話題には触れずじまい。中前氏も、アルバイトや奨学金を得ながら大学を卒業し旧建設省に入省したことや、「両親や地元への恩返しをしたい」と立候補の決意を述べたが、政治とカネの話には触れなかった。

　［2010年10月18日8時27分　紙面から］