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進次郎氏身びいき話封印 町村氏応援

 菅改造内閣発足後初の国政選挙、衆院北海道5区補選(24日投開票)は17日、民主、自民両党が閣僚や幹部による総力戦を展開した。激戦を強いられる自民党重鎮、町村信孝元官房長官(66)はこの日が誕生日で、贈り物は人気の小泉進次郎衆院議員(29)の応援。ただ、進次郎氏は「(チリ岩盤崩落事故のように)野党から与党へ引き上げてくれるカプセルは、自民党にはない」と、身びいき話は封印。「自民流」脱出という意識改革を前面に強調した。

 「誕生日は忘れていた。正直、頭に浮かべる状況ではありません」。町村氏は江別市での演説で、17日が誕生日と進次郎氏に紹介され、苦笑いした。「大変厳しい選挙。北海道では相手の政党(民主党)の支持率が、わが党の倍以上。普通にやっても勝てない」と、選挙戦の厳しさを訴えた。

 元官房長官で、多くの総理を輩出した名門派閥「清和政策研究会」(現・町村派)の会長。しかし昨年の総選挙では選挙区で敗れ比例復活。北教組事件で小林千代美氏が辞職したのに伴い、選挙区当選を目指して辞職、補選に臨む。「与党幹部時代はほとんど地元に戻れなかった」(関係者)が、今回は早朝遊説も当たり前。1日数十カ所を回り支持を訴える、重鎮とは思えない「どぶ板」だ。

 そんな町村氏にとって、外相として仕えた小泉純一郎元首相の息子で、今や街頭で党随一の動員力を持つ進次郎氏の演説は、誕生日の贈り物。江別市など5カ所を回り「小沢(一郎元代表)さんのことになると、静かにした方がいいと言った菅(直人首相)さんが、静かになる。党全体も北海道のクマのように冬眠しちゃう。国民の声をまったく理解していない」と菅氏や民主党を絶妙に批判。「今の民主党でいいなら、どうぞ民主党を応援してください」と提起までした。

 ただ、唯一2人がそろった会場では「今日はあえて町村さんの実績をアピールする、応援演説にありがちなセリフは言わなかった。そんな選挙、政治はもう古い」と、身びいき話はなし。「チリ岩盤崩落事故では、全員がカプセル『フェニックス』で救出されたが、自民党にカプセルなんてない。自力で、はい上がらなきゃいけないんです」。菅内閣の敵失が続いても自民党の支持率が低迷する現実を前に、甘い話より「与党慣れ」といわれる党の意識改革の必要性を強調した。

 町村氏自身、「この1年、いろんな人の話を聞いた。そのプロセスが重要だと思う」。ベテランも、訴えはひたすらひたすら低姿勢だった。【中山知子】

 [2010年10月18日8時18分 紙面から]


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