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「頑丈すぎて」補助金返還へ 茨城の土地改良事業
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茨城県水戸土地改良事務所が農林水産省の補助を受けて実施した用排水機場の下部基礎工事の際、所定よりも余分にくいを打っていたとして、会計検査院が近く、「不当事項」と指摘することが18日、分かった。設計ミスなどで強度が不足し、検査院から不当事項の指摘を受ける公共工事は毎年数十件あるが、「頑丈すぎる」として指摘を受けるのは極めて異例。
問題の工事は茨城県大洗町大貫地区で行われた。県は区画整理事業と並行して調整池や用排水機場の建設を計画しており、平成21年度はその下部基礎工事を約1億5千万円かけて実施した。
会計検査院が実地調査したところ、くいが24本あれば必要な強度を満たすにもかかわらず、30本も打たれていたことが分かった。検査院は6本分の工事費約2500万円を不当と判断した。県が設計する際、安全基準を勘違いしたものとみられるという。
農水省はこのうち、補助金相当額の約1200万円の返還を県に求める方針。茨城県水戸土地改良事務所は「検査院の調査が続行中なのでコメントは控えたい」としている。
現地では今年度以降、上屋と調整池の工事が始まる見込み。