地元経済・ビジネス
【西区】海産物・食品商社の(株)ホソダ(広島市西区商工センター1丁目、細田雄三社長)と広島蒲鉾組合青年部(新振会)に加盟する地元広島市西区草津地域の練り物製造業者らとで揚げかまぼこ「草津じゃ天」シリーズを共同開発した。第1弾の4種類をスパーク全店をはじめスーパーなどで販売中だ。複数の業者によるネーミングやパッケージ、ラベルなどを統一した共通ブランドの販売は全国でも珍しく、県内では初めての取り組みと言う。
地元広島市中央卸売市場中央市場に水揚げされたイワシ・アジなど鮮魚や音戸ちりめんのすり身に、広島県産こんにゃくやゴボウなど加えて揚げてある。
販売中の「瀬戸内じゃこ」「田舎こんにゃく」「音戸ちりめん」は、それぞれ揚げはん3枚入りで税込258円。「おでんセット」は丸天2枚・ゴボウ天2本・ちぎり揚げ3個・色串天1本入りで税込398円。どれもすり身のおいしさとゴボウやミンチした魚の骨の歯ごたえなどが味わえる。
製造した(有)亀康、(有)坂井屋、(有)堀水産はいずれも地元草津の業者だ。草津は、古くから漁港として栄え、戦前には練り製品製造が今以上に盛んだった。
ホソダは昨年から、地元特産を生かした商品開発を目的に新振会のメンバーと協力してきた。すでに昨年、すり身に衣を付けて揚げた「草津がんす」を販売している。「草津じゃ天」シリーズで、消費者にさらに存在をアピールする形だ。
「中高年層の消費者には、昔懐かしい味わいと新しさがある。練り物は、低カロリー・高タンパクで健康管理に気を配る人やダイエットにも役立つ。若い人たちにもぜひ食べてほしい」とホソダ営業部の古谷嘉朗係長は勧める。
今後も季節や売れ行きなどを検討してシリーズ商品の入れ替えなどしていく予定だ。