舞台『三億円少女』無事に考え得る限りの最高のかたちで、 「最も高いと書いて、最高」のかたちで閉幕いたしました
満場のお客さまの熱烈な拍手がもの凄ぉく嬉しかったです。 本当に、他に言葉、見つからなくて一つ覚えなんですけど
有り難う。。。
このきもちでいっぱいです
ことばにならないきもち、思いつくまままとまらないまま いろいろ書いちゃいます
七人の依子が「高幡不動に連れてってくれん?」のシーン、 ユニゾンで展開する千穐楽スペシャルのカーテンコールを 客席後方でおもいっきり感動してちょちょ切れながら観て、 大満足で席を立とうとしてたら、お客さまがたが、なにか コールをしてくれてて、まったく予想していなかったので それが「しおだ」「しおだ・・」だって聴き取れるまでに ちょう時間がかかってしまいました(恥)
表方でないじぶんにまで手厚い祝福。こころから感謝です
あの瞬間、大つぶの涙を流している、梨沙子さん、きゃぷ、 雅さん、熊井ちゃん・・視界にはいるBerryz工房のみんな、 ステージ上のみんな、逆光の客席の皆さまの表情、そんな すべてに大感動して「生きててよかつた」って思いながら、 隣りの丹羽多聞アンドリウさんが涙を流されていることに、 衝撃的にびっくりした
めっちゃたくさんでっかい仕事を手掛けているこのかたに とって『三億円少女』は、吹き過ぎてゆくひとつのシゴト じゃないんだ。そういう関わり方じゃないんだってことが、 (わかっていたけど)だめ押しみたいに、胸をつらぬいた
稽古はじめの顔合わせで「『できない』って言わない約束」 を提案した多聞さん。ちょう過酷な世界初の挑戦にとって、 この言葉の効力(呪縛)がいかに強大だったか。。
楽屋ロビー。お別れまえの束の間の『大入り袋』タイムに 「『できない』って言わない約束」をする。ということは ・・」
斉藤佑介 「ホントはできないことなわけで(と言いかけて、号泣)」
和泉宗兵 「たいへんなのはベリーズだから、おれはなにができるか っておもったら◯▲◇▽(号泣で意味不明)」
池田稔 「みなさんが『いいひと』だったからできた。ひとりでも 『いいひと』じゃないひとがいたら、絶対、できなかった」
・・ ひとりひとりの言葉にうなづきながら、涙がとまらなくて 嗚咽がとまらなくなってる Berryzの姿、かたることばから、 ホントはいかに不安で、できないっておもっていたのかが まざまざと感じられて、胸がぐきゅーってしめつけられた
オレは、みんながそんなに不安でいっぱいだったってこと、 恥ずかしながら、ぜんぜんわかっていなかった。何故だ? 何故わかってなかったんだ??それはどうしてかというと、
塩田が能天気で鈍感な性格だという要因もあると思うけど、 なにより、稽古はじめから、どの日もどの日もどの瞬間も、 レインボー主役のみんなが、とびきり明るい笑顔で(だけ) 接してくれていたからだ。「不安でいっぱいなきもち」を 塩田にさとらせないでいてくれたからだ
オレは、みんなが不安でも「いいからやるぞ!」みたいに、 ぶん回してカリスマで引っぱっていくことは無理なタイプ。 「どうお話したら、不安を少なくしてがんばれるだろうか」 的なことを半日とか一日とかあれこれ一人で考えるタイプ。 でも、この芝居、演出家が、半日とか一日とか考えこめば、 実質上、滅んでしまう公演だったわけで、そうさせないで くれたBerryz工房のせいいっぱいの果てしない思いやりが、 本当の意味で支えてくれた大人俳優のみんなの思いやりが、 ずきゅんっとぶっ刺さって、あらためてあたまがさがった
『大入り袋』タイムの最後、多聞さんがオレに大入り袋を 手渡してくれながら「この公演で、いちばん大変なことを 命を懸けて取り組んだ塩田泰造さんに」っておっしゃって くださった時、オレは、ものすごくもったいない有り難い きもちに振るえながら・・『いちばん、大変』だったのは、 ここにいる塩田泰造以外のみんなだってことが、はっきり リアルに、わかった
たいへんなおもいさせて、ごめんなさい。・・じゃなくて 有り難う。。。
そして 「『できない』って言わない約束」をさせるということは、 それを遣りとげた時には、 「お客さまからの最大級の破格の祝福を約束する」という、 言い出した時から(言外に)多聞さんが腹をくくっていた、 奇跡の実現に、プロデューサーのでっかさとかっこよさを あらためて目の当りにした
「塩田さん、あのね・・ 彼女たちにとっていちばん嬉しいことは、報われることは、 お客さまからの祝福なんだよ」
出会ったばかりのころ、打ち合せのたんびに、ふがふがと あれやこれや反対意見の鼻息を荒げる塩田に、包むように そう言った多聞さんの声がいま、よみがえります
御来場くださった、すべてのお客さまがたに
「いちばん、うれしいことを叶えてくださって、有り難う」
あつくるしい系の長文になっちゃって、さぁーせん
写真1。美術 田中敏恵さんの至高のセット『まほろば』。
写真4。カーテンコール。急遽ステージに向った多聞さん。 なのにちゃっかり花道の「三億円札」を拾っていたらしい。 「七人分、七枚、もらって帰るんだ。」だって。かわいー
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Date: 2010/10/18(MON)
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