精力的に打ち込む西岡=帝拳ジム(撮影・棚橋慶太)
「WBC世界Sバンタム級タイトルマッチ」(24日、両国国技館)
王者・西岡利晃(帝拳)が16日、東京・神楽坂の帝拳ジムで公開スパーリングを行い、万全の仕上がりをアピールした。09年1月の初防衛戦から4連続KO中の西岡は「脱KO」を宣言。KOを意識せずに、自然の流れでKOを呼び込む。
挑戦者で同級1位のレンドール・ムンロー(英国)は西岡と同じサウスポー。対策として、この日までに112ラウンドのスパーリングを消化。「ここまで万全に仕上がっている。100%の状態」と表情を引き締めた。
5連続KO防衛の期待がかかるが、帝拳ジムの浜田剛史代表は「KOを狙わなければ無駄な力が抜ける。だからKOを狙わなければ結果KO出来る」と自然体でリングに上がることを助言した。
浜田代表の言葉を受けた西岡は「その通りだと思う。KOは自然に起こること。(今回は)右のリードブローがカギになる。右の出し方に重点を置いて練習してきた。右は完ぺきに近い」と自信をのぞかせた。
(2010年10月19日)