頭のてっぺんからつま先まで画びょうが突き刺さったまま死闘を演じた伊東竜二(右)と石川修司
「大日本」(17日、後楽園ホール)
蛍光灯、ガラスボード、画びょう49205個(3万個改め)の3大アイテムを使用したデスマッチヘビー級選手権試合は、王者・伊東竜二(34)がユニオンの石川修司(35)の挑戦を退けて2度目の防衛に成功した。
伊東が「何度も心が折れそうになりました」と告白する死闘だった。身長185センチ、体重95キロと日本マットでは大柄な部類に入る伊東だが、石川は195センチ、130キロと日本マット屈指の巨漢。ガラスボードに脳天砕きでたたきつけても、逆にレイザーズエッジでたたきつけられるなど大苦戦を強いられる。
事態を打開したのはナックルパンチ。左フックでダウンを奪い、左右フック5連発から、蛍光灯の束を抱かせてのドラゴンスプラッシュを投下して討ち取った。
蛍光灯とガラスの破片、4万個以上の画びょうが積もったリングで、伊東は「しんどかった!11年半プロレスをやってきて一番つらい相手だよ!」と石川を激賞。石川は伊東の握手を拒否し「握手するのはオレが勝ってからです!」と再挑戦を誓っていた。
(2010年10月17日)