2010年 10月 18日
尖閣諸島の領有権めぐる反日デモの波紋
尖閣諸島の領有権をめぐり大規模な反日デモが中国で相次いでいます。現地に工場を持つ岡山県内の企業やデモがあった現地を訪問している高松市に波紋が広がっています。金属の鋳造や加工などを行っている岡山市北区のイノテック。16日、反日デモが行われた河南省の鄭州に工場を持っていて、デモの当日にも社員を派遣していました。これまでに被害の報告などはありませんが、イノテックでは来月17日に鄭州に新たな工場をオープンさせる予定で、取引先の企業などからは問い合わせの電話が朝から相次ぎました。一方、高松市では大西市長らの訪問団が友好都市提携20周年を記念して現在、中国・江西省の南昌市を訪れています。大西市長らは17日から18日朝にかけ反日デモがあった西安に滞在していましたが18日朝、一行4人の無事を知らせる携帯電話のメールが届いたということです。大西市長らは19日午後、上海からチャーター便で高松空港に到着する予定です。

中国の旅行会社が岡山を視察
反日デモで懸念されるのが観光への影響です。岡山市では18日、中国人観光客を呼び込もうと中国の旅行会社などを対象にした視察ツアーが行われました。視察ツアーには中国の旅行会社や新聞社などから20人が参加しました。一行は18日午前、岡山市の後楽園を視察し、担当者から園の歴史などの説明を受け写真を撮るなどしていました。中国で大規模な反日デモが相次ぎ、日中交流イベントなどの中止も決まっていますが、今回の視察ツアーは予定通りの実施となりました。観光ビザの発給要件が緩和されたことを受け、中国からの旅行者は8月に過去最高を記録するなど好調で、ツアーを企画した県では今回のデモが中国人観光客へ及ぼす影響を懸念しています。

格安の春秋航空が高松空港上海便へ意欲
格安で知られる中国の航空会社、春秋航空が、高松空港の上海便の就航に向け香川県と交渉を進めていることが分かりました。香川県の浜田知事が18日の定例会見で明らかにしたものです。香川県は今年春から中国の複数の航空会社に誘致活動を行っていて今年6月、春秋航空から高松空港の施設の資料や、出国状況などのデータの請求があり、上海便の就航に前向きな姿勢を示しているということです。就航の時期など具体的なことは明らかになっていませんが、香川県では、受け入れ体制を整えるなどして、交渉を続けていきたいとしています。春秋航空は今年7月から茨城空港で上海便を運航していて、片道4000円の格安航空券を販売して話題となっています。

美容室強盗の男を郵便局の強盗容疑で再逮捕
今年7月、備前市吉永町の郵便局で現金約3万円が奪われた強盗事件で、別の強盗事件で逮捕、起訴されていた男が18日、警察に再逮捕されました。強盗の疑いで再逮捕されたのは備前市生まれで住所不定の無職、高尾哲夫容疑者(64)です。警察の調べによりますと高尾容疑者は7月29日、午前10時半過ぎ、備前市吉永町の都留岐簡易郵便局に客を装って入り、応対した女性に刃物を突きつけて脅し、現金2万8000円を奪った疑いです。別の強盗事件で先月逮捕された高尾容疑者の人相などがこの強盗事件の犯人とよく似ていたため警察が裏付け捜査を行っていました。取調べに対し高尾容疑者は「郵便局に入って金を奪ったことは間違いありません」と容疑を認めているということです。

津山市で園児の名簿などが盗難
津山市の保育所の70人の園児の名前や連絡先が書かれた名簿が盗まれていたことが分かりました。盗まれたのは津山市立倭文保育所の70人の園児の住所や名前、電話番号が書かれた名簿です。名簿はこの保育所の30歳代の女性保育士が今月15日午後5時40分ごろ勤務後に立ち寄った図書館の駐車場で、車から手提げバッグごと盗まれたということです。津山市によりますと現在のところ、二次被害の情報は入っていないということです。津山市では肌身離さず携帯することを条件に名簿の持ち出しを許可していますが今後、全職員の情報管理を徹底し、再発防止に努めるとしています。