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【スポーツ】

山本良介 悲願の初V

2010年10月18日 紙面から

◇第16回トライアスロン日本選手権東京港大会(兼NTTジャパンカップ最終戦)

ゴールに向かう男子優勝の山本良介=東京都港区のお台場海浜公園で

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 ▽17日▽東京都港区台場の特設会場(スイム1・5キロ、バイク40キロ、ラン10キロ)▽男子58人、女子49人▽日本トライアスロン連合、東京中日スポーツ・東京新聞主催、東京都、東京臨海ホールディングス共催▽NTT東日本特別協賛ほか

 男子は11月のアジア大会(中国・広州)代表の山本良介(31)=トヨタ車体=が念願の初優勝、5連覇を狙った田山寛豪(28)=NTT東日本・西日本・流通経大職=をラン勝負の末ねじ伏せた。女子では崎本智子(27)=日本食研=が初優勝した。

 14年分の思いを込め、何度も拳を突き上げ、雄たけびを上げながら山本がゴールテープを切る。「このタイトルだけは取れずに、周りからも言われた。今年は絶対取らなきゃと思って取れたのは大きい」。日本選手権には97、98年と01年からの10年間の計12回参戦、その重みをかみしめた。

 4連覇中の田山には絶対に負けない自信があった。「スタートラインに立った時に勝つと思った」。それだけの裏付けもあった。8、9月に地元のトヨタ紡織陸上部の練習に参加、長距離選手とともにインターバルトレーニングなどをこなし、5千メートルを14分40秒台で走れる走力を身に付けた。「日本人にはランでは負けないと思っていたし、(トヨタ紡織の)選手たちにも絶対勝つと約束してきた」。そのラン勝負で「背中からオーラを出してプレッシャーを与えた」と田山を突き放した。

 11月には前回4位だったアジア大会に再び参戦する。「泣いている場合じゃない。集中して追い込んで、金メダルを取ってロンドンにつなげたい」。2年前の五輪では30位に終わった中国で、今度はアジアの頂点を目指す。 (川村庸介)

 

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