魁皇悩みはケガではなく毛が…

　ご当所の九州場所（１１月１４日初日・福岡国際センター）を前に、大関魁皇（３８）＝友綱＝が、ちょっとした悩みを抱えている。秋場所でかど番を脱出したが、目下の心配事は“けが”ではなく“毛が…”のようで。

　１７日、巡業先の横浜市で申し合いは回避したが、土俵下で砂袋を抱えてスクワットなどで汗を流した。両ひざに痛みを抱えているが「九州場所はもうすぐ。けがはいつか治る」と気持ちは前向きだ。

　ただ、その後に出てきた言葉は「“毛が”ないのはすぐに治らないからねえ」。力士はびんづけ油を大量に塗り、髪も引っ張るため薄くなる確率が高い。魁皇も１本７０００円という有名メーカーの育毛剤を持参。「生え際が大事」と、まげを結い直す際に頭皮にすりつけている。「産毛が生えた」と効果はある。

　だが、頭髪が本当に気になるのは、ちょんまげを落として普通の髪形になったとき。「オレには時間がない」と焦りもある。相撲に対する「気力はまだまだある」と話すが“毛力”の方が心配だ。　（岸本隆）