ヤンキース戦に先発、5回2/3を投げ2失点に抑えたレンジャーズのルイス(共同)
「ア・リーグ優勝決定シリーズ・第2戦、レンジャーズ7-2ヤンキース」(16日、アーリントン)
ア・リーグ第2戦はレンジャーズがヤンキースに7‐2で勝ち、1勝1敗とした。レンジャーズは昨年まで広島に在籍していたコルビー・ルイス投手(31)が5回2/3を6安打2失点と踏ん張り、ポストシーズンでのヤンキース戦の連敗を10で止めた。
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5回2/32失点 元広島のルイスがヤンキースの重量打線を相手に六回途中まで2失点。「気負うことなく、ストライクゾーンを攻め続けられた」と穏やかに笑った。
走者を背負っても慌てず、三回は打ち気にはやるロドリゲスに甘いコースから球を動かして芯を外した。五回2死一塁でテシェイラを迎えた時は三振を期待した観衆が総立ちになったが、けん制球を投げて間を取った。
昨年までの広島での2年間は転機になったという。以前までの力任せの投球を見直し「制球の大事さを知った。投げ急がない技術も覚えた」と幅を広げた。日本で2年続けて奪三振王に輝き、26勝を挙げた自信を胸に今季の12勝につなげたという。
「野球をするだけの米国人にはなりたくなかった」と異文化に溶け込もうとも試みた。自宅から球場やスーパーに自転車で通った。原爆ドームを訪れ、8月6日の灯籠(とうろう)流しも鮮明に覚えている。
左脇腹には人生で大事なものとして漢字で「愛神妻子」の入れ墨がある。プロ野球、広島への感謝を繰り返す右腕が、大一番で輝いた。
(2010年10月17日)