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市長派市議2人、除名処分で失職 議場占拠で阿久根市議会

 鹿児島県阿久根市議会で除名処分とされ、涙ぐみながら議場を出る牟田学市議=18日午前
 鹿児島県阿久根市議会で除名処分とされ、涙ぐみながら議場を出る牟田学市議=18日午前

 鹿児島県阿久根市議会は18日の本会議で、9月定例議会の初日に議場に立てこもり、審議を妨害した竹原信一市長派の市議4人に対する懲罰動議を審議し、議長席を占拠したり、議長を後ろから突き飛ばしたことが悪質として2人を除名処分とした。地方自治法の規定により、2人は議員を失職した。

 残りの2人は議場を封鎖したが、積極的な関与が認められないとして、市議会や委員会への5日間の出席停止処分とした。

 除名処分となったのは、山田勝市議(65)と牟田学市議(52)。出席停止処分は松元薫久市議(34)と石沢正彰市議(64)。

 審議終了後、4人は記者会見し、山田氏は「多数派の暴挙で、公平ではない。市民のためにならない議会は解散しかない」と批判した。

 市議4人は9月29日昼、本会議の休憩中に議場内へ入り、入り口に施錠。反市長派市議らが外から解錠するまで、約1時間半にわたって立てこもった。

 4人の処分内容は今月15日の懲罰特別委員会で決定。18日の本会議には市議16人全員が出席し、審査対象の4人以外は全員反市長派のため、賛成多数で懲罰特別委の決定通りの処分が決まった。







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