大阪・池田「呉服座」41年ぶり再現!11・1オープン
明治時代に建てられ、大衆劇場として二代目中村鴈治郎さんらも活躍した大阪府池田市の芝居小屋「呉服座」が、同市内の閉館した映画館を改修して41年ぶりに再現されることになった。11月1日にオープンする予定。
呉服座は、歌舞伎や漫才などの大衆娯楽の劇場として親しまれたが、テレビの普及などにより芝居を見る人が減り、1969年に廃業。その後、愛知県犬山市の「博物館明治村」に移築された。84年、江戸時代の建築様式をもつ珍しさから、重要文化財に指定された。
新しい呉服座は、大阪市のアマチュア劇団座長・山崎照久さん(63)が池田市の協力を得て、映画館跡を改修。費用約8千万円は山崎さんが全額負担した。
11月1日は関西を中心に大衆演劇を上演する「劇団紀伊国屋」(紀伊国屋章太郎座長)がこけら落とし公演をする。演目は検討中だという。
山崎さんは「子どものころに呉服座で観劇した感動が忘れられない。地元に愛され、気軽に行ける劇場にしたい」と意気込んでいる。
[ 2010年10月19日付 ]
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