星野ＳＤ“筋通して”阪神退団会見へ

関係者とのゴルフ大会に参加した阪神・星野ＳＤ Photo By スポニチ

　楽天の監督就任が決定的な阪神・星野仙一オーナー付シニア・ディレクター（ＳＤ＝６３）が１９日、大阪市内のホテルで、退団会見を開くことが明らかになった。

　ＳＤとして球団と交わしている契約は１２月まで残している。星野ＳＤはかねて「まずは阪神と話をするのが先」と話し、１２日夜には坂井オーナーと直接会談も行っていた。すでに楽天の秋季練習は指揮官不在で始まっている。はやる気持ちを抑え、まずは９年間在籍した球団に対して退団という区切りをつけてから、楽天との正式交渉に臨むつもりだ。

　星野ＳＤはこの日、兵庫県加東市内のゴルフ場で行われたコンペに参加。その場では報道陣に対応しなかったが、収録出演したラジオ番組で「阪神の戦いもきのうで終わったし、これからじっくり考えたい」と話した。また同番組では楽天監督就任を喜ぶファンの声に交じって、ＳＤとしての阪神残留を望む意見も紹介されたが「どちらの意見も本当にうれしい。でも、やっぱり私は現場の人間ですから」。ユニホームを着ることへの強い気持ちをあらためて明かしている。

　阪神は１７日にＣＳファーストＳでの敗退が決まったが、楽天の米田球団代表は「星野さんは阪神のＳＤというお立場があるので、終わってすぐというわけにはいかない。（正式要請の時期が）しっかり決まったらお伝えします」と配慮していた。星野ＳＤが退団を発表すれば、ようやく公の場での行動が可能となる。阪神に対してきっちりと筋を通した闘将を待つのは、楽天からの正式な監督就任要請だ。

[ 2010年10月19日 ]