剣山投げ男出現！「めちゃくちゃにしたかった」祭りの見物客に次々８個も！！

　祭りの見物客に剣山を投げ付け女性らにけがを負わせたとして、埼玉県警川越署は１７日、傷害の疑いで工員・渡辺義昭容疑者（３８）を逮捕した。渡辺容疑者は７～８メートル先の群衆に向け、剣山を次々と投げ付け、２人にけがを負わせた。同署によると、動機については「昨年の祭りで知らない男に殴られて頭に来ていた。めちゃくちゃにしたかった」と供述している。

　祭りの恨みを祭りで返そうとした男が逮捕された。渡辺容疑者の逮捕容疑は１６日午後６時５０分ごろ、川越市仲町の交差点で「川越まつり」の見物客を目がけ、剣山（直径８センチ、重さ５００グラム、針の長さ１・３センチ）を投げ付け、会社員の女性（３５）と市内の男性（７２）の頭に切り傷を負わせた疑い。

　川越署によると、事件が起きたときは、祭り名物の山車が周辺２か所に飾り置きされる時間帯だったため、人込みで身動きできない状態だった。渡辺容疑者は、人込みの中から７～８メートル先の群衆を目がけ、次々と剣山を投げ付けたとみられる。現場には８個の剣山が散乱していた。剣山の大きさはバラバラだったが、いずれも新品で、先月購入したものだという。

　悲鳴が上がり、署員が駆け付けると女性が頭から血を流し、うずくまっていた。祭りの進行に混乱や支障はなかったものの、現場は一時騒然となった。

　渡辺容疑者は調べに対し、「昨年の祭りで知らない男に殴られて頭に来ていた。祭りをめちゃくちゃにしたかった」と供述。なぜ、凶器に剣山を選んだのかについては話していないという。バッグの中には、投げ付けた剣山とは別に５個の剣山を所持しており、同署は計画的犯行とみて、捜査を進めている。

　「川越まつり」は毎年１０月の第３土曜・日曜に行われる。国の重要無形民俗文化財に指定されており、江戸「天下祭り」の流れを受け継いで３６０年の伝統がある。１６日から２日間行われ、１６日は計１７台の山車が引き回され、約３９万人が訪れた。

（2010年10月18日06時02分  スポーツ報知）

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