元検事、小室哲哉氏の事件で改ざん指示か
大阪地検特捜部による証拠改ざん事件で、証拠隠滅の罪で起訴された元主任検事が、小室哲哉音楽プロデューサーによる詐欺事件でも部下に証拠の改ざんを指示した疑いがあることが関係者への取材でわかりました。実際には部下は指示に従いませんでしたが、最高検は元主任検事がかかわった過去の事件の検証作業を進めています。
大阪地検特捜部の元主任検事・前田恒彦被告(43)は去年7月、郵便不正事件に絡み、証拠として押収したフロッピーディスクのデータを改ざんしたとして証拠隠滅の罪に問われています。
前田被告は小室哲哉音楽プロデューサーによる詐欺事件も主任検事として捜査を担当しましたが、前田被告がこの事件でも部下に対して証拠の改ざんを指示した疑いがあることが関係者の話でわかりました。この事件で小室プロデューサーとともに逮捕された会社社長の取り調べを担当していた前田被告の部下の男性検事は、前田被告から「立証上、邪魔なメールがあるからさわれ」と言われ、社長のパソコンに保存されていたメールを削除するよう前田被告から命じられたと受け止めたということです。その後、男性検事は前田被告に「メールを消した」と報告しましたが、実際は削除はせず、裁判にも影響はなかったということです。
この疑惑の存在は郵便不正事件をめぐる証拠改ざんが大阪地検内の一部で明るみに出た後になって男性検事が同僚の検事らに対して打ち明けたもので、男性検事は「あの時、前田さんに絶対ダメだと言えば、今回のようなことにはならなかったと思う」と話していたということです。
最高検はJNNの取材に対し疑惑そのものの存在は認めながらも、「前田被告は改ざんの指示を否定している。男性検事も、『正確なことは覚えていない』と、指示されたことを否定している」と説明し、内部調査の結果、最高検として疑惑を重要視していないとの見解を示しています。(19日00:23)
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2010年10月19日(火)のニュース一覧
社会
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