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【政治】

外国人が名所チェック 観光庁

2010年10月18日 朝刊

 観光庁は、訪日観光客にとって案内板や交通機関、宿泊施設、飲食店などが不便ではないかを評価する全国共通のチェックリストをつくるため、日本に不慣れな外国人にモニターとして各地の名所を旅行してもらい、意見を聞くことを十七日までに決めた。

 英語、中国語、韓国語圏の外国人数十人を公募するなどし、旅費を支給。金沢、神戸市など全国十地域で数人のグループに分かれて駅から観光名所に行ったり、地元のレストランに入るなどして「こうすれば使いやすい」などの声を集める。係員も同行するが、できるだけ通訳や案内はせず、外国人に現場で“困ってもらい”本音を引き出す狙いだ。

 観光庁はこれまでも「外国人によるひとり歩き点検隊」として、留学生らに駅や空港、博物館などに行ってもらい「水洗トイレがハイテクすぎて流し方が分からない」などのアドバイスを得ていた。ただ日本での生活にある程度慣れた参加者が多く、訪日客対応の参考とするには不十分と判断。インターネットを使って海外で公募したり、来日して間もない外国人の意見を聞き、観光地の多言語対応などを進める。

 チェックリストは、外国人の指摘が多かった項目を整理して本年度末をめどに作成。全国の観光地の実情を評価する際の統一基準とし、自治体などが改善に乗り出す際の基礎データとして利用してもらう考えだ。

 

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