添田町にあった岩石(がんじゃく)城に豊臣秀吉軍が攻め込んだ「岩石城の戦い」の史実をもとにした「岩石城まつり」が17日、同町庄のそえだサン・スポーツランドを主会場にあり、約4千人(主催者発表)が訪れた。今年で20回目。
この日は、募集で集まった武者姿の約300人が町役場から同ランドまで約1・2キロを練り歩いた後、岩石城軍対豊臣軍に分かれてにらみ合い。足軽兵が火縄銃を鳴らしたり、武者にふんした女性たちがなぎなたを交えるなどして合戦を再現した。
史実では岩石城軍が敗れたが、まつりでは両軍の大将が抱き合って和解し、町の平穏が守られたというストーリー。岩石城軍大将を務めた田川署英彦山駐在所の八幡貴史巡査部長(31)は「次は現代の町の平和を見つめていきます」と話した。
=2010/10/18付 西日本新聞朝刊=