ロンドン(CNN) 国際サッカー連盟(FIFA)は17日、理事2人がワールドカップ(W杯)開催地の決定に当たって特定国を支持する見返りに金銭を要求していたと報じられたことを受け、調査に乗り出したと発表した。
FIFAのブラッター会長は「直ちに証拠を調べ、次の措置については調査が済んだ時点で決定する」との声明を発表した。
理事会メンバーにも書簡で報道のことを知らせ、これ以上のコメントなどは控えるよう求めたという。
これに先立ち英紙サンデー・タイムズは「W杯の票売り出し中」という見出しの記事を掲載した。それによると、同紙はおとり取材でFIFAの関係者6人に接触して介入を依頼。6人とも「FIFA理事会メンバーへの多額の賄賂」を示唆し、そのうち2人は自ら金銭の受け取りを要求したという。
一方、W杯招致国側はいずれも、不正な接触などは一切行っていないと主張しているという。
FIFAは近く、2018年と22年のW杯開催国を決定する。