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新聞店に「旅行に行く」 偽装工作か 吹田・男性殺害

2010年10月18日

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 大阪府吹田市の府営住宅で無職河内山十一(こうちやま・じゅういち)さん(84)が殺害された事件で、殺害後とみられる9月20日に河内山さんや息子を名乗る人物が河内山さんの携帯電話を使い、新聞販売所などに「旅行に行く」と連絡していたことが府警への取材でわかった。河内山さんの口座から現金を引き出したとして窃盗容疑で逮捕された派遣社員山崎義久容疑者(52)が「殺害後に携帯電話を持ち去った」と供述しており、府警は同容疑者が事件の発覚を遅らせる目的でかけた可能性があるとみている。

 捜査関係者によると、河内山さんが購読契約していた新聞販売所に9月20日、「河内山」と名乗る人物から「旅行に行くので21日から新聞の配達を止めてほしい」と告げる電話があった。河内山さんが通う吹田市内の介護サービス会社と訪問介護会社にも同日、河内山さんの息子を名乗る男から「明日から父は孫と旅行に行くことになった。帰ったらまた連絡する」などと伝える電話があったという。

 府警が通話記録を調べたところ、3カ所とも河内山さんの携帯電話から発信されていた。司法解剖の結果、河内山さんが死亡したのは19日ごろと推定されている。山崎容疑者は河内山さん殺害についても認めているとされ、「携帯電話は数日後に駅のゴミ箱に捨てた」と供述しているという。

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