- レース:
- 韓国GP
- ドライバー:
- セバスチャン・ブエミ
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- ジェンソン・バトン
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- ニック・ハイドフェルド
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- ニコ・ロズベルグ
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- マーク・ウェバー
- サーキット:
- 韓国インターナショナル・サーキット
今週末に韓国GPの初開催を控えた霊岩(ヨンアム)のサーキット周囲にはセメントの粉がまき散らされており、新たに舗装されて硬化中の路面からはオイルが染み出し続けている。
しかし、5.692kmのサーキットをF1マシンで走った唯一のドライバーであるカルン・チャンドック(HRT)は、レースを開催するための安全性は十分確保されていると主張。
「悲惨な結果になるとは少しも思っていないよ」と『Telegraph(テレグラフ)』に語ったチャンドックは「うわさの多くは正確じゃないね」と続ける。
また、グランプリ開催を前に完成していないサーキット施設や食物、ホテル、交通アクセス、地元での組織だった犯罪、そして不安定な状況にある北朝鮮との接近性に懸念が持たれている中、イタリアチームのトロ・ロッソは公式プレビューの中でF1界に対しヨーロッパから全羅南道(チョルラナムド)への遠い道程で"パニック"にならないようにと呼びかけた。
リリースにて「われわれのアドバイスはパニックにならないこと、経験を最大に生かすことだ」と述べたトロ・ロッソ。一方で同チームに所属するスイス出身のセバスチャン・ブエミは、この経験を楽しむのがF1側だけではないことを願っているようだ。
「一番の問題は、人々がレースに来たいと思うほどF1のことを知っているかどうかだろうね」
港湾都市、木浦(モクポ)から程近く、韓国の首都ソウルからは約4,000km離れたこの地に関する良いニュースとしては、グランプリが開催される3日間のほとんどで晴れの天候が予想されていることがある。
だが、F1サーカスは今でも難しい週末になるのではないかという構えを解いていない。ウィリアムズでチームマネジャーを務めるディッキー・スタンフォードはソウルからヨンアムまでの7時間のバス移動に備えるようチームに指示。
また、BMWザウバーのニック・ハイドフェルドは「ドライバーの視点から言えば、一番大事なのは路面が持つかということだよ」と語る。さらにメルセデスGPのニコ・ロズベルグは「アスファルトが持ちこたえる」ことを望んでいるとコメントし、現チャンピオンのジェンソン・バトン(マクラーレン)は韓国で「いくつかの不測の事態」が起こることを想定していると認めた。
しかし、ポイントリーダーであるマーク・ウェバー(レッドブル)は楽観的だ。
「僕らはみんな行かなくちゃならないわけだし、サーキットを見て、何とか仕事を進めていかなくてはならない。誰にとっても同じことさ」とウェバーは話している。