祈りの手びき

・煉獄の霊魂たちの為の祈り
マリア・シンマ「煉獄の霊魂の叫び」から、煉獄の霊魂や家族の霊魂、自分自身の罪を清めるための祈り
・TLIGの霊性による祈りのグループのための指針
「神のうちの真のいのち」の三位一体の霊性による祈りのグループのための指針
・伝統的な祈り
教会に伝わる伝統的な祈り


煉獄の霊魂のための祈り

煉獄から多くの霊魂を解放する祈り

 永遠なるおん父よ、私は世界中で今日捧げられる全てのミサと一致しつつ、煉獄のすべての霊魂のため、この世のすべての罪人のため、普遍なる教会、私が生きている環境、そして私の家族の罪人のために、あなたの神なるおん子イエズスの、もっとも尊いおん血をお捧げいたします。

両親の霊魂のためにする祈り

 私達の両親を敬うようにと命じられた主なる神よ、どうか私の父母の霊魂を憐れんでください。彼らの罪を赦し、ある日永遠の光の喜びのうちに、私達が新たに再会することができますように。我らの主キリストによって。アーメン。

煉獄で人々からもっとも忘れられている霊魂のための祈り

 ああイエズス、ゲッセマニの園で苦しまれたあなたの苦悩、鞭打ちと茨の冠、カルワリオヘの道行きの間に、そして十字架のくぎづけと死に際して、あなたが忍ばれた激しい痛みを通して、どうか煉獄の霊魂、とくにもっとも忘れられている霊魂たちを憐れんでください!彼らを苦悩から解放し、あなたのみもとにあつめ、天国においてあなたのおん腕のうちに迎え入れてください!
「天に在します」・「めでたし」・「願わくは死せる信者の霊魂、天主の御あわれみによりて安らかに憩わんことを」。アーメン。

臨終の霊魂のための祈り

*煉獄の霊魂たちがマリア・シンマに言うところによると、人々の霊魂の救いのために祈る人があまりにも少ないので、多くの霊魂が失われていくということです。もし毎晩、免償を与えられている次の祈りを、三回の「めでたし」とともに、その日死を迎える人たちのために唱えるなら、多くの人々が救われることになるでしょうと。その祈りとは、次のようなものです。

 ああ、霊魂を焼き尽くし、愛に燃えさかるいとも憐れみ深きイエズスよ、あなたの聖心の悶えと、汚れなき御母のお苦しみゆえに祈願いたします。今臨終に悶え、まさに今日(または今晩)死ななくてはならないはずの地上のすべての罪人たちを、あなたのおん血によって浄めてください。臨終の苦しみに悶えるイエズスの聖心よ、どうか死に臨んでいる人々を憐れんでください。アーメン。「めでたし」三回

自分自身の霊魂のための祈り

*私たち自身の霊魂のためにも祈りましょう。
*亡くなったクララ会のある修道女が、彼女のために祈っていた修道院長に現れて言いました。「私はまっすぐに天国に行きました。なぜなら私は、毎晩次の祈りを唱えていましたので、私が果たすべきすべての償いを払ったことになり、煉獄を免れることができたのです」。

 とこしえのおん父よ、私は悲しみのマリアのおん手を通してイエズスの聖心を、そのすべての愛、すべての苦しみ、すべての功徳とともに、あなたにお捧げいたします。
今日、および現在までに私が犯した全ての罪の償いとして:
『願わくは、父と子と…』アーメン。
今日、および現在までに私が良く果たさなかった善の行いを浄めるために:
『願わくは、父と子と…』アーメン。
今日、および現在までに私がよく果たすべきであったにもかかわらず怠った善を補うために:
『願わくは、父と子と…』アーメン。

イエズスが十字架を担いだ時に負った肩の傷への崇敬の祈り

*ある日シトー会の修道院長であった聖ベルナルドは、祈りの最中に、ご受難の間にもっとも主が苦しまれた身体的痛みはどれであったか、とイエズスに尋ねました。すると主は、仰せになりました。「十字架を担いだために、私の肩には三指ほどの深さがあり、三本の骨がむきだしになるほどの傷が出来た。これが他のすべての傷より、もっと大きい苦しみと痛みを私に与えたが、このことは人々には知られていない。しかし、あなたはこれをキリスト信者たちに知らせ、この傷の功徳を通して彼らが私に頼む恵みは、どのようなものでも聞き入れられるということを知っておきなさい。また私は、毎日私のこの傷への愛のために、三回ずつ『主の祈り』、『めでたし』、『栄唱』を唱えて私に崇敬を捧げる人皆に小罪を赦し、(告白された)大罪を忘れよう。また彼らが突然の死に見舞われることはなく、臨終の際には幸いなる乙女の訪問を受けて、さらに恩恵と憐れみを獲得するであろう」。

 まことに愛するイエズス・キリスト、じつに柔和な神の子羊よ、哀れな罪人である私は、重い十字架をカルワリオに運ばれる際にあなたがお受けになった聖なるおん傷を礼拝し、崇敬いたします。そこには三本の聖なる骨があらわにされ、あなたは限りない痛みを忍ばねばなりませんでした。このおん傷の功徳によって、憐れみのうちに私の大罪と小罪の全てを赦し、臨終の際に私を助けて、どうかあなたの幸いなる御国に導いてくださるように、懇願(こんがん)いたします。アーメン。「天にまします」「めでたし」「栄唱」を三回ずつ。

聖マチルデに、主イエズスが直接口述なさった煉獄の霊魂のための祈り

 天にまします我らの父よ:
天のおん父よ、お願いいたします。彼らの主であり神であられるあなたを愛さなかった哀れな煉獄の霊魂たち、また純粋なお恵みによってあなたの子供とならせていただいたにもかかわらず、お与えするべき誉れを捧げず、反対に、あなたが常にそこに留まりたいと望んでおられた彼らの心の中から、罪によってあなたを遠ざけた、あの霊魂たちをどうかお赦しください。この負債をお返しするために、あなたの御独り子が、その地上のご生活の間にあなたに与えられた愛と栄光のすべて、またそれによって人間の罪を洗い償われた主のご行為、苦行のわざ、おん働きの全てを、あなたにお捧げいたします。アーメン。
 願わくは、御名の尊まれんことを:
よきおん父よ、私は絶えずお願いいたします。あなたの聖なる御名を常にふさわしく尊ぶことをせず、反対にたびたび表面的にそれを用い、罪の生活によって、与えられていたキリスト信者の名前に値しなかった、あの哀れな煉獄の霊魂たちをおゆるしください。彼らの罪の償いとして、愛するあなたのおん子が、地上で福音宣教とそのおん働きを通してあなたの御名に与えられた誉れのすべてをお捧げいたします。アーメン。
 御国の来たらんことを:
愛すべき御父よ、あなたにお願いいたします。あなたの御国についてわずかの望みと配慮しか払わず、常に天の国とあなたを求めようとしなかったあの哀れな煉獄の霊魂たちをおゆるしください。善を行なおうとする、彼らのうわべだけの態度を償うために、御子イエズスが、彼らもあなたの御国の相続者となるようにと願っておられる、あの聖なるお望みをあなたにお捧げいたします。アーメン。
 御旨の天に行なわるるごとく、地にも行なわれんことを:
憐れみ深い御父よ、あなたにお願いいたします。あなたの御旨に常に自分の意志を従わせず、全ての事で神のご意志を果たそうとせず、余りにもたびたび自分自身の望みを先行させて行動し、.生き続けた、あの哀れな煉獄の霊魂たちをおゆるしください。彼らの不従順の償いとして、御子の聖心とあなたの聖なる御旨との完全な一致、そして十字架の死にいたるまであなたに従われた主の完壁な従順を御捧げいたします。アーメン。
 我らの日用の糧をこんにち我らに与えたまえ:
あなたにお願いいたします、よき御父よ。常に深い望みをもって祭壇の秘跡を受けることをせず、たびたび崇敬心もなく、その上恥ずべき心の状態でご聖体を受け、またはそれを拝領することを怠け、無視し、または望まなかった、あの煉獄の哀れな霊魂たちをおゆるしください。彼らのこの罪の償いとして、あなたの御子イエズス・キリストの限りない聖性と崇敬と、私達にこのもっとも聖なる賜物と大きな善を与えてくださった主の偉大な愛を、あなたにお捧げいたします。アーメン。
 我らが人にゆるすごとく、我らの罪をゆるしたまえ:
あなたにお願いいたします、愛にまします御父よ。七つの重大な罪を原因として、また特に自分の反対者たちを愛さず、許さなかったために、あなたに対して負債を負っているあわれな煉獄の霊魂をおゆるしください。これらの罪の償いとして、あなたの御子が十字架の上で、ご自分の迫害者たちのために捧げられた、愛に満ちたあの祈りをあなたにお捧げいたします。アーメン。
 我らをこころみに引きたまわざれ:
あなたにお願いいたします、憐れみ深き御父よ。非常にたびたび誘惑や無秩序な自分自身の情熱に対してなんら抵抗することなく悪の声を聞き入れて、肉の欲望を満たしたあのあわれな煉獄の霊魂たちをお許しください。これらの様々な罪の償いとして、それを通してイエズスが世に打ち勝たれた、誘惑へのあの栄えある勝利をお捧げし、さらに主のお働き、疲れ、聖なるご生涯、そしてあの苦いご受難をあなたにお捧げいたします。アーメン。我らを悪より救いたまえ。…そして父よ、あなたがもっとも愛される御独り子の功徳を通してすべての罰から逃れさせ、あなたご自身がそのものである、あの永遠の栄光の御国に、煉獄の霊魂と私たちをお導きください。アーメン。

TLIGの祈りの集いのための指針

瞑想

永遠の御父が仰います:「来て学ぷように: 朝(あした)には愛の種子(たね)を、昼には平和の種子を、夕べには和解の種子を蒔きなさい。 そうしたら行って収穫を集め、天の父である私に捧げなさい、そのとき私は告げる:"あなたは寛大だ、子よ、天国にはあなたの報いがある。"天からあなた方皆に呼ぴかける: 来て あなたの神、私と和解しなさい、そうするなら私の祝福を受けよう。 私に立ち戻りなさい まことに永遠のいのちを与えよう。」

瞑想 ──イエスの祈り

「主イエス・キリスト、神の御ひとり子 救い主、罪びとの私を憐れんで下さい。」

──ある晩、ヴァッスーラはこの祈りをしばらくの間つづけ 床に就いても眠るまで唱えつづけていましたが 眠りこむまぎわに、こころの中で大きな声が聞こえました:「まことにあなたを憐れむ!」と。

ともに集まって祈る方法

イエスはヴァッスーラに仰いました:「国々に出て行き この祈りを御父に向って祈ることを教えなさい」:

かぎりなく慈悲深い御父よ、
繰り返し聞こえているのに、決して分かろうとしない人々が、
今度こそはあなたの御声を聞きますように、
そしてあなただと、至聖なる御方を理解しますように。
見ているのに、決して認めない人々の眼を開いて下さい、
今度こそはかれらの眼で
あなたの聖なる御顔と あなたの栄光が認められますように。
あなたの御指をかれらの心に当てて下さい
かれらの心が開かれて、あなたの誠実さが分かりますように。

私はこれらすべてについて祈り願います、
まことに正義なる御父よ、
あなたの愛する御子イエス・キリストの御傷を通して
この国すべての人々が回心し、癒されますように。アーメン。

ロザリオ

「めでたし」を三回唱えたあと、聖ミカエルヘの祈りと聖ベルナルドの祈りを唱えます。一連ごとにファチマで与えられた射祷*、そして True Life in God の中でイエスが与えられた祈りを唱えます:
「イエス、わが唯一の愛、主に愛されながら主を愛することを知らない霊魂のために析ります。この人々も清められ癒されて、すべての悪から免れますように。アーメン。」ロザリオの終わりには、「天の元后」を唱えます。─ここで聖歌を一つか二つ歌います。

─聖霊によびかけて、立って祈ります一「ああ天の王、聖霊、真理の霊、遍在しすべてのうちにおられる御方。純真な霊を持つ人々の宝でありいのちの与え主、おいで下さり私たちのうちに幕屋を張ってどの汚れからも清め、霊魂を救って下さい、ああいとも清き霊よ。アーメン。」

─立っている間に、心からの祈りを神に捧げることもできます。執り成しの祈りの例をいくつか挙げましよう:

「イエスは言われました:"私が来たのはあなた方がいのちを得 しかも豊かに得るためです。"─神のうちの真のいのちであるイエスのみもとに すべての人が来ますように祈ります。」(主よ、私たちの祈りを聞き入れて下さい。)

「イエスは言われました:"私は世の光。私に従う人は誰であってもいのちの光を受ける…決して暗やみの中を歩むことがない。"─神のうちの真のいのちであるイエスに従うよう、落胆し 傷つき 闇の中を歩むすべての人のために祈ります。」(主よ、私たちの祈りを聞き入れて下さい。)

「イエスは漁をしているシモンとアンデレに言われました:"ついて来なさい 人をとる漁師にしよう。"─神のうちの真のいのちであるイエスに従うように、すべての司祭聖職者のために祈ります。」(主よ、私たちの祈りを聞き入れて下さい。)

「イエスは言われました:”私は復活である。"─イエスからまだ離れたままで もはや生きていない人々のために祈ります、この人々も解放され復活し 神のうちの真のいのちを生きることができますように。」(主よ、私たちの祈りを聞き入れて下ざい。)

─歌や祈りを通して主を讃美します。聖霊によって促されたヴァッスーラの祈りがあります(’95・11/10)

いと高き天には神に栄光。
地上のしがらみから霊魂を引き上げて下さった神に栄光。
万物を存在させたカの源 三たび聖なる光に栄光。

無敵で、比類ない権威を持つ神に栄光、
永遠のいのちを見出せる 不滅な神に栄光、
いとも聖なる御者よ、主の栄光の全き発露である御身の息吹が、
私たちを生き返らせ、一つの栄えある神秘体のうちに新たにして下さい。アーメン。

──まず聖書の中から、次に True Life in God の本から、メッセージを下さるよう主に祈り求めます。神がともにいて下さり、聞いておられるわけですから、任意の箇所を開きます。上の二つのメッセージを読み上げ しばらく黙想します。
──次に聖霊の賜物を神に求めながら、癒しの奉仕をしてもよいでしょう。人々のうえに祈っている間は聖歌をうたうか、ロザリオを唱えることもできます。
──終わりに、聖心への奉献の祈りをします。(’92・1/26)

──以上はTLIGの祈りの集いのための指針に過ぎません。

──最後に最も大切なことですが、私たちのモットーが次のようなものでありますように:

愛によって悪に報いましょう

なぜなら─イエスが教えておられます─愛こそが徳の木の根だからです。この根がないなら木には徳がなく、実がありません。「主の御心は愛であり掟の心は愛に根ざしたものです。」
父と子と聖霊の御名によって 主が私たちを祝福し 守って下さいますように。

聖心への奉献の祈り


イエスの聖心よ
来て 私を全きとりこにして下さい 私の動機があなたの動機となり、
私の願いがあなたの思いとなりますように。 私を全く打ち滅ぼして下さい。
私、(あなたの名前)は、心の底から主の聖心を礼拝します。
うちに燃える火をもって聖心に仕えることをお約束します。
まえよりも熱心に、情熱をもって仕えます。
私は弱く 主の支えのみを信じます。主を見失うことなく、
私の心がうろたえるのを許さないで下さい。
私、(あなたの名前)は、聖心をのみ求め 願います。

イエスの聖心よ
あなたの神聖と御旨に反するすべてを嫌いにさせて下さい。
私をくり返しふるいにかけ うちに一つのライバルも残しませんように。
今日からは、あなたと結ばれた愛の絆を強め
あなたへの渇望 あなたへの愛に焦がれますように。

イエスの聖心よ
今すぐ、おいで下さり 私のすべてを主の熱烈な愛の炎で焼き尽くして下さい。
この後一切の行いは、私のためでなく全く主の利益と栄光のために行います。
私、(あなたの名前)は、主に生涯を奉献し
今日よりは主の愛のしもべ、燃えるお望みとご受難の生けにえ、
主の教会のため、聖心の慰めとなりますように。
霊魂たちが耳をかさず 落ちていくのを見て味わう辛さを通して
私の特性が主の十字架に似たものとなりますように。
私の霊魂を満たして下さい。

イエスの聖心よ
御父が主を十字架から容赦なさらなかったように、
私にも十字架を容赦なさらないで下さい。
聖心に私の眼差しをとめ、
私の思いと望みをとりこにして下さい。
私はとるに足りない 何者でもありませんが、
たえまなくみ名をよび求め、
忠実に奉献することができますように お助け下さい。
主のものでないすべてを 私の霊が拒絶しますように。

イエスの聖心よ
私の回心のために、主の御体の傷跡を
よりいっそう、私の身につけさせて下さい。
私、(あなたの名前)は、今も永遠にいたるまで、
自らの意志を主の御旨にささげます。

イエスからヴァッスーラヘ('90・1・29)


主よ、わが神よ
私の魂をこの暗やみからあなたの光へ引き上げて下さい。
主の聖心のうちに私を包んで下さい。
主のみことばで私の魂を養って下さい。
主の聖なる御名によって私の魂に油を注いで下さい。
あなたの語られる声が聴けますように、私の心をととのえて下さい。
私の心が生き返りますように、あなたの甘美な息吹を吹きかけて下さい。
あなたの聖心の悦びとなりますように、私の心をとりこにして下さい。
御父よ、あなたの清らかな没薬(もつやく)を私の上に滴(したた)らせ、
あなたの予供である私を飾って下さい。

あなたの聖霊(みたま)は私にいのちを与え、生けるパンである主は
私のいのちを回復して下さいました。
主の王国で永遠(とわ)のいのちをあなたと分かち、いつまでも 世々に
主と共に生きることができますように、
あなたは御血をのませて下さいました。
栄光はいと高き方に、栄光は至聖なる御方に、
その慈しみと愛ゆえに、讃美はわが主に、世々にいたるまで、いつまでも。アーメン。

イエスの聖心への信頼のノヴェナ


ああ主、イエス・キリストよ、
あなたの至聖なる聖心に向かい この意向を委ねます。
(ここであなたの願いを申し上げます)。

私にひと目でも注いで下さい。
あとは主の聖心の呼び起こすままに、
主の聖心の決められるままになさって下さい。
それに委(ゆだ)ねます。寄り頼みます、
私自身をその御慈悲(いつくし)みの中に投げ入れます。
主イエスよ、あなたは私をお見捨てにはなりません。
イエスの至聖なる聖心よ、あなたを信頼します。
イエスの至聖なる聖心よ、あなたの私への愛を信じます。
イエスの至聖なる聖心よ、み国が来ますように。

ああ イエスの聖心よ、
私は今までいくたびもご好意を願いましたが、
この祈りを切に願い上げます。これを受け取って下さい。
主の聖心の中において下さい。
天の御父はこの祈りが主の尊い御血で
おおわれているのをご覧になったら、決して否みはなさいませんでしょう。
ああ イエスよ、この祈りはもはや私のものではなく
主の祈りになったのですから。

ああ 至聖なる イエスの聖心よ、主に信頼申し上げます。
決して私がくじけませんように。アーメン。

聖なる二つのみ心に国を奉献する祈り(Notebook67 '93・9/18)


みことばではっきりと示された預言に従って、
ああ 主よ、イエスの聖心と聖マリアの汚れなき御心の勝利が
もう間近だと、知っております、そう信頼し 信じています。
それゆえ、私どもは打ち砕かれた心で
聖なる二つのみ心に 私たち自身と家族、そして国を奉献します。

私どもの国を あなたに奉献するなら、
国はもはや国に剣を抜かず、戦いを挑む訓練はやむと信じます。

あなた方二つの愛すべきみ心に 私どもの国を奉献するなら、
人間的高慢と思い上がり、神不在と頑なな心は すべて取り除かれ
あらゆる悪は 愛と善に置きかえられるものと信じます。

あなた方二つの聖なるみ心は
今や私どもの嘆きの声と必要を拒(こば)まず、むしろ
愛深く燃え上がる炎のうちに 私どもの声を聞きとどけ
深傷(ふかで)を癒し 平和をもたらしに来て下さると信じています。

ああ イエスの聖心と聖マリアの汚れなき御心よ、
私どもの心を燃え立たせるよう
あなた方二つのみ心から 私どもの上に火花を放ち、
私どもの国を 二つのみ心の全き聖なる住まいとして下さい。

私どものうちにお住まい下さい 私どもも二つのみ心のうちに住まい
その愛ゆえに 平和と、一致と、回心を 見いだせますように。アーメン。

悔い改めと解放の祈り


主よ、あなたは罪深い私を長年堪え忍ばれ、それでもなお憐れんでくださいました。

私はすべてにおいて惑わされておりました、しかしこれ以上は罪を犯しません。私は不正であり、あなたを不当に扱ってきました。もうこれ以上はしません。私は罪を捨て、悪魔を退けます。私の霊魂を汚す邪悪を退け、あなたの聖性に反するあらゆることから私の霊魂を解放します。

私は懇願します、主よ、すべての悪から私を救い出してください。イエスよ、今、来てください。来て、私の心にとどまってください。

私をお赦しください、主よ、そしてあなたのうちに休ませてください、あなたは私の盾、救い主、光であり、あなたにより頼みますから。

今日から私は、主よ、あなたをどんな時にも祝福します。

私は悪とあらゆる他の神と偶像を退け、あなたが世を超えた至高者なる御方、他の神々をはるかに超越した御方だからです。

あなたの力強い腕で、私を病いから救い出し、捕虜であることから解放し、困難から救いだして、私の敵、悪魔を打ち負かしてください。今すぐ来て、私を助けてください、ああ、救い主よ!

アーメン。


伝統的な祈り

主祷文

天にましますわれらの父よ、願わくは、み名の尊(とうと)まれんことを。み国の来たらんことを、み旨(むね)の天に行なわるるごとく、地にも行なわれんことを。われらの日用の糧(かて)を、今日(こんにち)われらに与えたまえ。われらが人にゆるすごとく、われらの罪をゆるしたまえ。われらを試みに引きたまわざれ。われらを悪より救いたまえ。アーメン。

<口語訳>主の祈り

天におられるわたしたちの父よ、み名が聖とされますように。み国が来ますように。みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。わたしたちを誘惑におちいらせず、悪からお救いください。アーメン。

天使祝詞(アヴェ・マリア)

めでたし聖寵(せいちょう)満ち満てるマリア、主おんみと共にまします。おんみは女のうちにて祝せられ、ご胎内の御子イエズスも祝せられたもう。天主の御母聖マリア、罪びとなるわれらのために、いまも臨終のときも祈りたまえ。アーメン。

<口語訳>聖母マリアヘの祈り

恵みあふれる聖マリア、主はあなたとともにおられます。主はあなたを選び、祝福し、あなたの子イエスも祝福されました。神の母聖マリア、罪深いわたしたちのために、今も、死を迎えるときも祈ってください。アーメン。

栄唱

願わくは、父と子と聖霊に栄えあらんことを。始めにありしごとく、いまもいつも世々にいたるまで。アーメン。

<口語訳>栄唱

栄光は父と子と聖霊に。初めのように今もいつも世々に。アーメン。

ファチマの聖母がすすめた射祷

ああ主イエス・キリスト、私たちの罪を赦し、滅びの渕から救って下さい。またすべての霊魂、ことに主の御あわれみを最も必要としている霊魂を天国へ導いて下さい。

使徒信条(教会の伝統的な信仰宣言)

われは天地の創造主、全能の父なる天主を信じ、またその御(おん)ひとり子、われらの主イエズス・キリスト、すなわち、聖霊によって宿り、童貞マリアより生まれ、ポンシオ・ピラトの管下にて苦しみを受け、十字架につけられ、死して葬られ、古聖所にくだりて、三日目に死者のうちよりよみがえり、天にのぼりて全能の父なる天主の右に坐し、かしこより、生ける人と死せる人とを裁かんために来たりたもう主を信じたてまつる。
われは聖霊、聖なる公教会、諸聖人の通功、罪のゆるし、肉身のよみがえり、終わりなきいのちを信じたてまつる。アーメン。

大天使ミカエルに向かう祈り

大天使ミカエル、戦いにおいてわれらを護り、
悪魔の凶悪なる謀計(はかりごと)に勝たしめたまえ。
天主のかれに命を下したまわんことを伏して願いたてまつる。
ああ天軍の総帥(そうすい)、霊魂をそこなわんとて
この世を俳個(はいかい)するサタン及びその他の悪魔を、
天主の御力によりて地獄に閉じ込めたまえ。アーメン。

聖ベルナルドの聖母に向かう祈り

慈悲深き童貞マリア、ご保護によりすがりて御助けを求め、
あえて御取り次ぎを願える者、一人として捨てられしこと、
いにしえより今にいたるまで、世に聞こえざるを思いたまえ。
ああ 童貞中の童貞なる御母。
われこれによりて頼もしく思いて馳せ来たり、
罪人の身をもって、み前に嘆きたてまつる。
ああ みことばの御母、わが祈りを軽んじたまわず、
御あわれみをたれて、これを聞きたまえ、これを聞き入れたまえ。アーメン。

元后あわれみの母(サルヴェ・レジーナ)

元后(げんこう)、あわれみ深き御母、われらの命、慰めおよび望みなるマリア、われらちくたくの身なるエワの子なれば、御身に向かいて呼ばわり、この涙の谷に泣き叫びて、ひたすら仰(あお)ぎ望みたてまつる。ああ、われらの代願者(だいがんしゃ)よ、あわれみの御眼(おんまなこ)もてわれらを顧(かえり)みたまえ。またこのちくたくの終らん後、尊(とうと)き御子イエズスをわれらに示したまえ。寛容、仁慈(じんじ)、甘美(かんび)にまします童貞マリア。
唱 天主の聖母われらのために祈りた主え。
答 キリストの御約束にわれらをかなわしめたまえ。

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