刊行!

四六判288ページ 税込2,000円(送料込)

「聞く耳があれば、聞きなさい。」
(マルコ4・23)

〜主な内容〜

◎マグダラのマリアの改心に関わる三つのエピソードの解説。
◎出血病の女の治癒とヤイロの娘の甦り。
◎収穫のために働く者を要請する。畑に隠された宝物の譬え話。
至聖なるマリアのもとへ行くマグダラのマリア。
◎イエズスへのナザレ人たちの非難は、癒された癩者の譬え話ではねつけられる。
◎ヨハネは神によって創造された宇宙万物に関する、また光を待つ諸国民に関する、
イエズスの講話を反復する。
◎パンを増やす最初の奇跡
◎イエズス水上を歩く。救いを求める者を助ける彼の機敏さ。
◎洗礼者の弟子たちはイエズスがメシアであることを受け入れようとする。
先駆者に関する証言と、悔い改めない町に反対する罵詈雑言。
◎洗礼者ヨハネ殺害の知らせ。
◎仮庵祭における神殿で、イエズスの後に従うための条件。
タレントの譬え話と善きサマリア人の譬え話。
◎四人の新弟子。肉体的、霊的憐れみの行いに関する説教。

マリア・ヴァルトルタ「私に啓示された福音」第4/上巻が刊行されました。
マグダラのマリアの改心をめぐるエピソード、パンを増やす奇跡、水上を歩く奇跡、洗礼者ヨハネの殉教、タレントの譬え。どのエピソードも目から鱗、すべてのキリスト者にとって必読の一冊です。贈り物としても手頃な分量となっています。四六判288頁、送料、税込2,000円。ご注文をお待ちします。


全訳

1947年4月28日 イエズスは言われる。
「小さな(ピッコロ)ヨハネを照らし、わたしのエピソードと言葉を書取らせようと、わたしの気持ちを動かした理由は、わたしに関する正確な認識を、この霊魂=生贄(いけにえ)、愛する人に与える喜びの他にもたくさんあります。しかし、その中の中核となっているのは、教え、戦う教会へのわたしの愛と、完徳への上昇を目指す霊魂たちを助けるという熱い望みです。わたしを知ることは、この上昇を助けます。わたしの言葉は生命です。」

「…あなたたちは滅びようとしているのだし、わたしはあなたたちを救いたいのだから、これは最大の理由です。」
(1947年1月18日)


本文からの抜粋

 ・第131章 アックヮ・スペツィオーザでの説教
       『他人のものは何であれ盗んではならない』。ヘロデの罪。
 ・第136章 ラザロ家での奉殿記念祭
       自らの意志とイエズスの誕生を巡る述懐によって生起する霊魂たち
 ・第169章 第一の山上の説教=使徒たちと弟子たちの使命。
 ・第170章 第二の山上の説教。恩寵の賜物と真福八端。NEW
 ・第652章 「本作品の暇乞(いとまご)い」


  北イタリアの霊的風土とマリア・ヴァルトルタ

 北イタリアと聞けば、人はまずアルプスや湖水地方、ポー川や川に沿って続く葡萄畑を連想するかもしれない。また、あの名高い詩聖ダンテを、さらには『いいなずけ」の作者アレッサンドロ・マンゾー二を連想するかもしれない。この神の祝福に満ちた地に、摂理はまた一人の女性神秘家を誕生させました。その名はマリア・ヴァルトルタ(1897年-1961年)。

 この女性はベッドに寝たきりの状態で、1943-51年にわたるわずか8年の間に、122冊のノートを書きつづけ、それは1万5千頁にのぼりました。時は第二次大戦の末期、爆撃の恐怖や避難生活を余儀なくされる中で、一日も書くことを止めることはありませんでした。しかも一度書かれたものは、見直すことも書き直されることもなく。今日、それは17巻の著作となり、翻訳版も多く刊行されています。『自叙伝」『福音』『ノート』など。その中身たるや、ベッドから立ち上がって図書館へ、まして聖地へ足を運ぶこともなかったのに、神学者や聖書地理学者が舌を巻くほどの聖地をめぐる精緻な記述、専門的なガイドブックにも描かれていない詳細な描写が認められるという。聖書にはほんの一行か、あるいは全く出てこないイエズスと弟子たちとの深遠な対話の連続。アラマイ語で交わされているはずの彼らのことばを、彼女はイタリア語で聞き、イタリア語で書き取るという不思議。<私は主のペン>と証言するかのように、彼女の右手だけは死後もなお白く残っていたという。1961年10月12日、わずかの人に見守られたその人は息を引き取りました。病床について28年、65歳の聖なる生涯でした。

 なお、彼女の作品は自分の見たまま聞いたままの情景描写の部分と、イエズスや聖母マリアのことばを書き取った口述筆記の部分の文体の違いは、一目瞭然です。

●「私に啓示された福音」は無害証明(Nihil Obstat)印刷許可(Imprimatur)を得ています。>>詳細


作品をめぐるいくつかの証言

ピオ十二世教皇 (1876-1958)
「この作品をそのまま出版しなさい。作品の起源について意見する必要はありません。それが超自然のものであるかどうか、読んだ者ならわかるでしょう。」


聖パードレ・ピオ神父 (1887-1968)
「マリア・ヴァルトルタのこの全巻は全世界に普及されるべきだ。」

アゴスティーノ・ベア (1881-1968)
イエズス会士。教皇庁立聖書研究所長。ピオ十二世教皇の聴罪司祭、のちに枢機卿となる
 何年か前に、マリア・ヴァルトルタの作品をタイプ原稿で読んだ。特に、聖書解釈、歴史、考古学、地形学の分野に注意を払って読んだ。聖書解釈に関しては、検討した限り、特に際立つ間違いは見つけられなかった。間違いは見つけられなかったどころか、考古学上の、また地形学上の記述の著しい的確さには舌を巻いた。(1952・1・23 ローマ)

ウゴ・ラッタンツィ (1899-1969)
ラテラネンセ大学神学部教授。教皇庁諮問委員
 数年前、わたしはヴァルトルタの作品全部を読んだ。中等以下の教育を受けた女性である著者が、不可思議な力の影響をこうむらずに、これほどとてつもない課題と内容をもつ書物を書くことなど絶対に不可能だと、わたしは考える。…この全集には、思索にしても、文体にしても、光彩を放つ見事な頁が散在している。その心理的状況の描写は、シェークスピアにも比肩し、ソクラテス流の会話の運びは、プラトンのそれも彷彿とさせる。 (1952・1・21 ローマ)

ニコラ・ペンデ (1880-1970)
ローマ大学医学部教授。臨床医、また依頼されて詳細にわたって診察もする
 この作品は、文体といい、言葉と表現形式の美しさといい、そこそこの文学的教養をそなえた女性からとはとても期待できない、正真正銘の名作だと私は思う。その本質的な特徴において四福音史家のそれに合致し、符号しているのみならず、より細部にわたって彫り刻まれ、四福音史家が書いていない、贖い主の人としての生涯の空白へ脱落部分を埋めている、と断定せざるを得ない。しかし、医者であるわたしが驚きと賛嘆を禁じ得ないのは、十字架上の臨終者キリストの場面の叙述である。それは、経験豊かな、ほんの一握りの老巧な医者のみが語ることができる現象学である…。 (1952・1・23 ローマ)

ガブリエレ・マリア・ロスキー二 (1900-1977)
修道司祭。マリアに関する神学、マリア論の権威。ラテラネンセ大学神学部教授
 マリア・ヴァルトルタの未発表、あるいは発表された書物から明らかになった彼女のマリア論は、わたしにとってまことに一つの啓示であった、と率直に告白しなければならないと感じている。マリアに関係する書物全体をもってさえも、"神の傑作"(マリア)についてのかくも明快な、かくも強烈な、かくも完成された、かくも生き生きと輝きを放つ、かくも心を魅了する、単純素朴だが同時に崇高な一つの思想を、わたしに与えることはできなかった。 (1973 ローマ)
(主著『マリア・ヴァルトルタの作品における聖母』1973年は日本語への全訳進行中。)

アルフォンソ・カリンチ大司教
典礼聖省秘書官
「福音書に反することはここには何もない。むしろ、この作品は、福音書を良く補間しており、その意味をさらに良く理解するために貢献するものだ。」(1946)

ドレフュス神父
在エルサレムのフランスの聖書学/考古学研究所
「私はマリア・ヴァルトルタの作品中に、少なくとも六つか七つの新旧約聖書には出てこない都市の名前があることに気づき、大いに感動した。これらの名前は、聖書以外の史料によってごく少数の専門家に知られているだけである…著者が主張しているように、啓示を通して示されるのでなければ、どのようにして著者はこれらの名前を知り得たのか?(1986 エルサレム)

メジュゴリエの幻視者たち
ラッツィンガー枢機卿(現教皇ベネディクト十六世)は、メジュゴリエに介入し、巡礼者が御出現の地として訪れることを阻もうとした地元司教を制止したことが知られている。幻視者の一人ヴィッカは、聖母マリアは「もしイエズスを知りたいならば、ヴァルトルタのこの作品を読みなさい」と薦められたと言う。また別の一人マリア・パヴロヴィックは、聖母マリアが「これを読むことはかまいません」と言ったことを報告した。イタリアから大勢の人々がメジュゴリエを訪れるので、イタリアの司教会議は1990年代前半、その審議の中でマリア・ヴァルトルタの作品について討議した。

ジーン・オラグニール
古代暦の専門家、ヴァルトルタの作品に関する本の著者
「マリア・ヴァルトルタの作品中で起きる出来事とその発生について、系統立てた年代記を作ったが、神が介入したとしなければ、説明がつかないものだった。」(1995)


マリア・ヴァルトルタ Maria Valtorta (1897〜1961)

北イタリア出身の軍人の父と元フランス語教師の母の一人娘として南イタリアのカゼルタに生まれる。幼児期をミラノなど幾つかの北の町ですごし、モンザ市にある名門校ビアンコーニ校で学業を終える。第一次大戦中フィレンツェの軍病院で看護婦として働いた縁で長くこの町に住むが、24年、両親と共に近くのヴィアレッジョに定住。そこで彼女は、幼児期来彼女を悩まし続けた母による過酷な試煉に耐え、その苦しみを梯子(はしご)にして、神と人への愛のために自らを生け贄(にえ)にしようと決意する。
神秘家として作家としての彼女の真の使命は、発病する34年から61年の永眠に至るまでの闘病生活のさ中に熟し、遂行される。43年、彼女の聴罪司祭のすすめを容れ「自叙伝」を執筆。そしてその後、ヴァルトルタはあの非凡な、驚くべき作品に手を染める。
全10巻の代表作「私に啓示された福音」は、処女マリアとその子イエズスの誕生と幼年時代、イエズスの三年の公生活、そして受難、死、復活、昇天、教会の発祥、マリアの被昇天を物語る。神秘的内観、凝視に基づく鮮明な描写、贖罪主キリストの地上での生活、その説教と対話の圧倒的迫力は、人の思いと生き方を変えずにはおかない。ベッドに身を起こし、ありきたりの大学ノートに、ヴィジョンの中の教示のままに、一気にペンを走らせて成った本書の真の作者とは、いったい誰か!? まぎれもないキリストご自身である。


10巻 内容構成
1-43章  マリアとイエズスの隠された誕生と生活
44-140章  イエズスの公生活第一年
141-312章 イエズスの公生活第二年
313-540章 イエズスの公生活第三年
541-600章 イエズスの受難への準備
601-615章 イエズスの受難と死
616-651章 イエズスの、そしてマリアの栄光化
652章 作品のむすび

1巻…1-78章
2巻…79-159章
3巻…160-225章
4巻…226-295章
5巻…296-363章
6巻…364-432章
7巻…433-500章
8巻…501-554章
9巻…555-600章
10巻…601-652章

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