本日午後、子ども手当法案が衆議院で可決されました。
民主党の公約でもあったので皆さんご存知だと思いますが、子ども手当てとは15歳までの子どもの保護者に今年度は毎月1万3千円を、来年以降は毎月2万6千円を支給するというものです。
高速道路無料化と外国人地方参政権、そしてこの「子ども手当」は私は選挙のときから大反対だったんですがやっぱり納得できません。
確かに昨今の不景気のなか子供を抱える家庭にとって「子ども手当」は有難いものかもしれません。しかし特に必要としない家庭があるのも事実。今回の法案は家庭の所得に係らず全ての15歳までの子どもがいる世帯に支給するものであり「バラまき」以外の何物でもありません。バラまきという点では昨年の自民党の失策・定額給付金と同じですが「子ども手当て」は単発ではなく毎月、毎年続く予定です。
「子ども手当」にかかる費用は今年度2兆2500億円、翌年からは倍の4兆5000億円。
ではその財源はどこから出るのか?
2010年度の一般会計予算では、歳入(収入)は以下の通り。
税収・・・37兆3960億円
税外収入・・・10兆6002億円
国債(借金)・・・44兆3030億円
税収より借金のほうが多いという現実。。。
しかも来年からはさらに「子ども手当」分の借金が毎年2兆2500億円増える計算です。
今、苦しくない家庭にまで金をバラ撒いて、そのツケは将来の子ども達に回されます。個人の借金だって必要な時に手元にお金が無いからするのに、「子ども手当」は必要ない分まで借金をしようという愚策。もちろん借金には利息が発生してその額は膨らみます。こんな麻薬みたいな甘い汁を経験したら普通に生活できている家庭まで「子ども手当」無しでは生活できなくなる恐れがあります。今年分はもう通ってしまうのは仕方ない。来年から廃止すべきです。
私の考えを言います。
頑張ってギリギリの生活をして、それでもお金の問題で子どもを育てられない家庭にのみ支給すべき。(将来家庭または子どもが成長して贅沢ができるほど収入が増えたときには返してもらう)
親が、自分の子どもを育てるのは当たり前です。
どんな時代だって、苦労して子どもを育て、その親の姿を見て子どもは成長してきました。借金を増やして親を甘やかせている場合ではありません。
国力を衰えさせないことが政府の役割でもあると思います。
来年以降の「毎月2万6千円」については来年の国会で改めて法案を出すとのこと。
民主党政権には賢明な判断を期待します。