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生徒と両親の賠償請求棄却 柔道部練習中の事故めぐり
長崎県立壱岐高校(壱岐市)で2004年、柔道部の練習で背負い投げされ頭を強打、脳などに重い障害を負ったのは、学校側が注意義務を怠ったためだとして、生徒の男性(21)と両親=壱岐市=が、長崎県に計約7280万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、長崎地裁の須田啓之裁判長は18日、請求を棄却した。 判決理由で須田裁判長は「上級生との練習に耐えられるレベルに達していなかったとは認められない。学校側に安全配慮義務への違反はなかった」と述べた。 訴状によると、男性は入学間もない04年5月14日、柔道場での練習で3年生部員に背負い投げされ、頭を強打。けいれんを起こし意識を失った。 病院に搬送されたが、外傷性くも膜下出血などのため高次脳機能障害や言語障害が残り、現在も常時介護が必要で、同校は休学している。 男性側は「入学と同時に柔道を始めた初心者で、当日も初めての乱取りだったのに顧問教諭は注意して見ておらず、頭を強打した際も気付かなかった」と主張。 県側は「部活中の事故で、未然に防ぐことは不可能だった」と反論していた。
2010年10月18日月曜日
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