避難10時間「疲れた」 首里鳥堀・不発弾処理
琉球新報 10月18日(月)10時35分配信
|
不発弾処理の終了と避難解除をじっと待つ住民=17日午前11時47分、那覇市立首里中学校体育館 |
避難対象者でも車がある家族の多くは買い物やレジャーに出掛け、避難所に行く人はまばら。避難場所となった首里中学校体育館に避難したのは約20人で、車や行く場所がない高齢者の姿が多く見られた。
避難対象地内に住民が残っていたことなどによる作業の中断で、午後1時に予定していた爆破処理時間が2時間半ずれ込み、避難解除も遅れることに。長時間の避難に70代の女性は「疲れた。足が悪いからしんどい。やっぱり家がいい」と語り、避難解除を待ちわびていた。
午後3時半すぎの爆破処理では、現場から約500メートル離れた首里中体育館にも「ボン」という爆発音が響き、避難していた高齢者の間に、ざわめきが広がった。松茂良つる子さん(85)は「戦時中、石垣で体験した空襲を思い出す。嫌な音だ」と顔をしかめ「戦争体験者はどんどん亡くなっていくのに爆弾はいつまでも残る。本当に悲しい」と嘆いた。
午後5時41分に避難が解除されると、住民はほっとした様子で家路についた。不発弾が発見された土地を所有する男性(35)=糸満市=は現場を確認し「被害はないと聞いて安心した。安全に終わってよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
【関連記事】
住宅地で初の爆破処理 那覇市首里の米国製不発弾
不発弾発見「被害」の補償なく 男性、制度確立訴え
住宅地であす不発弾処理 最大13キロ火薬爆発
ダイバートに抗議決議 県議会
「不発弾」で意見書可決 県議会常任委
最終更新:10月18日(月)10時35分
Yahoo!ニュース関連記事
- 問われる国の責任 首里鳥堀・不発弾処理写真(琉球新報) 10時50分
- 住宅地で初の爆破処理 那覇市首里の米国製不発弾写真(琉球新報) 9時50分
- 那覇密集地で不発弾爆破、震度4〜5の揺れ写真(読売新聞) 17日(日)20時22分
- 沖縄の住宅街で初、不発弾の爆破処理動画(日本テレビ系(NNN)) 17日(日)20時5分
- 密集地で不発弾爆破処理=全国初、2800人避難対象に―那覇(時事通信) 17日(日)17時29分
ソーシャルブックマークへ投稿 0件
関連トピックス
主なニュースサイトで 沖縄戦 の記事を読む
この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでいます
- 住宅地で初の爆破処理 那覇市首里の米国製不発弾写真(琉球新報) 10月18日(月)9時50分