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最終更新:2010年10月18日(月) 11時44分

四川省綿陽でも反日デモ、一部暴徒化

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 反日デモが飛び火しました。尖閣諸島沖で起きた中国漁船の衝突事件を巡り、中国では16日に3つの都市で起きた大規模な反日デモに続いて、17日に新たに四川省の綿陽でもデモが発生しました。

 17日に多くの若者らが参加して反日デモが行われた四川省の綿陽では、一夜明けても警察が警戒を強めています。17日のデモでは一部が暴徒化して、日本の電器メーカーの販売店が襲撃を受けたり、ラーメン店の窓ガラスが割られるなどの被害が出ました。また、日本製の車が壊される被害も出ています。

 16日に起きた大規模デモは、四川省の成都、陝西省の西安、河南省の鄭州の3都市で行われ、治安当局は各地で厳重な警備態勢を敷き、警戒にあたりました。しかし、デモは四川省の綿陽にも飛び火したのです。

 反日デモの様子は、中国の主要メディアでは人民日報系の「環球時報」が16日のデモを「日本で起きた右翼による反中デモが、民間の衝突を引き起こした」と伝えているだけで、17日の綿陽での様子は報道されていません。

 一方、今回のデモにはインターネットでの呼びかけで多くの若者が参加したとみられていて、ネット上で現場の写真が投稿されてはすぐに削除される状況が続いています。ネット上での情報統制は、中国政府の思惑を超えている現実があると言えそうです。(18日11:29)