仏内相「テロの恐れ高まる」 全土に警戒態勢【パリ共同】フランスのオルトフー内相は17日のテレビ番組で、数日前にサウジアラビア当局からもたらされた情報として、国際テロ組織アルカイダによるテロの恐れが欧州、特にフランスで高まっていると表明した。 内相は、詳細について明らかにしなかったが「テロの脅威は現実のものであり、全土に警戒態勢を敷いている」と述べた。フランスでは9月にも同様のテロ警報があり、警戒態勢は最高度に次ぐレベルに保たれている。 フランス政府は、ニジェール、マリなど西アフリカ諸国でフランス人を含む欧米人の誘拐を繰り返すアルカイダ系組織に対し、特殊部隊の派遣や周辺国への軍事支援などで壊滅へ向けた取り組みを強化している。 オルトフー内相は番組の中で、9月にも国際刑事警察機構(ICPO)などからテロの恐れに注意を促す警告があったことを認めた。 米英両国政府は10月3日、アルカイダなどが欧州でテロを計画しているとの情報があるとして、自国の旅行者らに注意するよう呼び掛ける渡航情報をそれぞれ出している。 【共同通信】
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