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小中学生の自然離れくっきり 虫捕り・遊泳の体験激減

2010年10月17日

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 トンボやバッタなどの昆虫を捕まえる。海や川で泳ぐ。そんな自然体験をした小中学生の割合が、この10年で20ポイントも減ったとの結果が14日に公表された。独立行政法人・国立青少年教育振興機構が調査した。子どもの自然離れが改めて裏付けられた形だ。

 1〜2月、全国の公立小中学校、高校から計900校を抽出して調査。自然体験については1998年度に旧文部省が小4、小6、中2の3学年に実施した調査と同じ質問を小中約750校に行い、経年変化をみた。

 チョウやトンボ、バッタなど昆虫を捕まえたことが「ある」と答えた割合は「何度もある」「少しある」を合わせて59%。98年度調査の81%から22ポイント減った。海や川で泳いだことが「何度もある」「少しある」との答えは70%で、98年度の90%から20ポイント減。キャンプをしたことが「何度もある」「少しある」も98年度の61%から20ポイント近く減って44%だった。

 調査に携わった明石要一・千葉大教授(教育社会学)によると、昨年、横浜市と千葉市の小学校3校で100人ほどの児童にアンケートを行ったところ、4割が「手帳を持っている」と答え、2割が「栄養ドリンクを飲んだことがある」と回答したという。明石教授は「小学生は塾やけいこ事、中学生は部活などで忙しくなっていることが自然離れの背景にあるのではないか」と分析している。(青池学)

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