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中国の国営通信社は反日デモを黙殺 ネットには「久々に興奮した」参加者?の書き込み
このニュースのトピックス:中国
【北京=矢板明夫】18日付の北京紙「新京報」など一般の中国紙は、四川省綿陽市で17日に発生した大規模な反日デモについてまったく報じていない。ある地方新聞の編集者は「共産党宣伝部からデモに関しては(国営の)新華社通信が提供した原稿以外は掲載してはいけないと言われたが、新華社は何も配信しなかった」と話している。一方、インターネット上では、デモを報道した香港紙の記事や写真が出回っており、デモの参加者の投稿とみられる書き込みも多くあった。
大手ポータルサイトの天涯社区には、デモの参加者と自称する書き込みが寄せられ、自ら撮ったとみられる日本製自動車が破壊されている写真が掲載された。そこに「味千ラーメンという日本料理店を壊す行動に参加した。こんなことをしていいのかなと怖かったけど、久々に興奮した」などと書いてあった。
これに対し「日本と対抗するには暴力しかない」「国を愛する中国人はみんな立ち上がれ」といったデモ支持の書き込みが多く寄せられる一方、「こんなことをすれば中国のイメージが悪くなるだけ」「被害者はみな中国人だ」といった批判の声もあった。
また、18日付の中国系香港紙「文匯報」(電子版)は「中日の民間対立の責任はすべて日本にある」と題する社説を掲載した。「漁船衝突事件が一段落したあと、日本は外相をはじめ、右翼勢力が中国に対し友好的でない態度をとり続けた」と非難したうえで、「中国大使館を囲んで抗議するなど日本の右翼勢力が挑発行為を繰り返したことが、中国民間の反日感情を高揚させた」と反日デモを正当化した。