大阪府内と一部兵庫県内の生コンクリート業界の労働組合が7月2日からストライキを続けている問題で、経営者側の大阪広域生コンクリート協同組合と労働組合の労使交渉が15日、大阪市内であった。交渉はまとまらず、3カ月超にわたるストライキがさらに続くことになった。
労組が賃上げを実現させるため、協組に生コンの値上げ交渉を、ゼネコンに生コンを卸す買い付け側とするよう要望。協組の役員や労組の幹部によると、一部の買い付け側から値上げに応じた入金が確認できず、協組も賃上げの明確な回答を示せなかったため、交渉が妥結しなかった。
ピークには約9割の建設現場で生コンの供給が途絶えたが、買い付け側も値上げに応じる姿勢に転じ、大阪駅北側の梅田北ヤードをはじめ約9割の現場で通常出荷に戻っている。