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日本のイスラム教徒永眠の地は 土葬の墓、住民ら反発(3/3ページ)

2010年10月18日7時0分

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写真:土葬されたイスラム教徒たちが眠る墓地で祈る日本ムスリム協会名誉会長の樋口美作さん=山梨県甲州市塩山牛奥の文殊院土葬されたイスラム教徒たちが眠る墓地で祈る日本ムスリム協会名誉会長の樋口美作さん=山梨県甲州市塩山牛奥の文殊院

写真:山中にある墓地建設予定地の手前に立つ建設反対の看板=栃木県足利市板倉町山中にある墓地建設予定地の手前に立つ建設反対の看板=栃木県足利市板倉町

 「家族のためにも、日本で土葬できる墓地を探したい」。東京都江東区のカリド・ビラルさん(45)は「日本のイスラム教徒の仲間たちの多くが願っている」と話す。

 2人の子どもにとって母国は日本だ。「私や妻が亡くなった時、日本に墓地がなければ子どもと離れることになる。パキスタンに住んだことのない子どもたちにとっても墓地不足はいずれ大きな問題になる」と心配している。(斉藤寛子、佐藤孝則)

    ◇

 〈墓地の建設と土葬〉土葬を含めた墓地の建設には知事の許可が必要で、市町村長に権限が移譲されている場合が多い。土葬は墓地埋葬法では禁止されていないが、東京都や大阪府は条例で公衆衛生などを理由にほぼ全域で禁止している。禁止していない自治体でも、墓地の狭さや美観などを理由に認めないことがある。

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